平戸・猶興館 念願の夏1勝 順番に校歌斉唱

【1回戦、平戸・猶興館-長崎明誠】合同チームで初戦を突破し、校歌を斉唱する平戸・猶興館の選手たち=佐世保市総合グラウンド野球場

 2年連続合同チームで挑んだ平戸・猶興館が、昨年は逃した夏1勝を挙げた。両校の3年生にとって公式戦初勝利にもなった試合に江口監督(猶興館)は「全員が気持ちを切らさなかった。自主性が粘りにつながった」と目を細めた。
 オフシーズンを含めて、コロナ禍で半年間一緒に練習ができなかったが、平戸の福田、猶興館の末永両主将は連絡を取り合って気持ちを保ち続けた。5月下旬に久しぶりに顔を合わせると、限られた時間で最大限コミュニケーションを取り、新入生も迎えて盛り上がっていった。
 最後の打者を打ち取って念願の校歌斉唱。平戸、猶興館の順で歌い終えると、三塁側の保護者たちから惜しみない拍手が送られた。2回戦は五島が相手。末永は「常にチャレンジ精神を忘れずに相手の隙をついていく」、福田は「猶興館のメンバーが引っ張ってくれるので、声掛けしてチームを盛り上げる」と意気込んだ。

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