五島のエース出口勝が清峰打線を完封。昨夏、誰よりも悔しさを味わった主将が成長の証しを示した。奪った三振は四つながら、散発4安打、1四球と丁寧な投球。「調子が悪く、球が走らないなりに、うまくコースに投げ分けていこうと思った」と振り返った。
1年前の諫早農との3回戦で、九回2死無走者から制球を乱して逆転サヨナラ負け。マウンドでばたついてしまった姿が、この日は全くなかった。相手に三塁を踏ませたのは失策が絡んだ八回の一度だけ。昨夏と同じく1点リードで迎えた九回2死の場面は、捕手の浦健がタイムを取って落ち着かせて飛球に仕留めた。
終盤まで互いにゼロ行進の中、ぶれずに投げ続け、八回に自ら決勝のホームも踏んだ価値のある1勝。それでも「チャンスでのバッティングを含め、攻撃も守備も、まだ攻めきれず、引いたプレーがあった。しっかり調整していきたい」とチームリーダーとして反省を忘れなかった。
五島・出口勝 成長を示す完封
- Published
- 2020/07/14 15:00 (JST)
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