魅力あるまちづくりに貢献 長崎の2団体 国交大臣表彰 東山手地区町並み保存会、南山手地区町並み保存会

長崎居留地まつりで子どもたちに昔ながらの遊びを教える様子=2000年(東山手地区町並み保存センター提供)

 長崎市の東山手地区町並み保存会(高口恵会長)と南山手地区町並み保存会(高木久人会長)が、魅力あるまちづくりに貢献した個人・団体をたたえる本年度の「まちづくり功労者国土交通大臣表彰」を受けた。地元の観光振興への取り組みなどが評価された。
 両団体は、市が1988年に都市景観条例(当時)を制定したのを受け、地元住民が設立。オランダ坂や洋館群などがある町並みの維持や活用を進めている。
 東山手地区の会員らは、毎年9月に地区内で開かれる「長崎居留地まつり」に参加し、子どもたちに竹細工など昔ながらの遊びを教えている。高口会長は「子どもの楽しそうな姿を見るのがうれしい」と話した。
 南山手地区では、地元の活水女子大の学生と連携して2014年、観光情報をQRコード付きで紹介するしおり型の「洋館とりっぷ」を作った。高木会長は「今後も町並みを守りながら、将来を担う若い世代を育てたい」と語った。
 まちづくり功労者国土交通大臣表彰は本年度、全国で29個人・団体が選ばれた。

観光情報をQRコード付きで紹介する「洋館とりっぷ」(長崎市提供)

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