都が伝統工芸品をを支援する取り組み「東京手仕事」 都知事賞はしあわせパンダ

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX(地上波9ch)の情報番組「東京インフォメーション」(毎週月―金曜、朝7:15~)。今回は都の伝統工芸品の新商品開発や販売ルートの開拓を支援する取り組み「東京手仕事」と賞に選ばれた江戸木目込人形の「しあわせパンダ」についてや、中小企業の労働相談と「あっせん」の昨年度の状況を紹介しました。

◆「東京手仕事」プロジェクト

東京都は、伝統工芸品の新商品開発や販売ルートの開拓を支援する取り組み「東京手仕事」プロジェクトを実施しています。

今回の「東京手仕事」プロジェクトでは、伝統工芸の職人とデザイナーのコラボレーションにより、昨年度は14商品が開発されました。
その中で都知事賞に選ばれたのは、江戸木目込人形の「しあわせパンダ」。

時代を見つめた斬新な人形づくりで新しい江戸木目込人形の世界を創り出している「柿沼東光工房」が製作しました。

(「柿沼東光工房」柿沼利光さん)
「『木目込』というのは、ボディに筋を掘り、その筋に布を押し込んでいくという技法です。
木目込人形は、従来は節句人形、雛人形、五月人形などを作っていましたが、木目込を知っていただきたいといったところから、最近では、招き猫を始め、動物も手がけるようにしています。
新たな木目込人形の可能性を追求して、郷土玩具を参考に、首振り人形と木目込人形とのドッキングというような、新しいアイテムとして作りました。
万人受けできるかわいさを表現するのに、非常に苦労しました」

「しあわせパンダ」は、それぞれ6種類の日本の伝統色が使われていて、色ごとに意味があり、自分の好みで選ぶことができます。

関連リンク
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/06/12/06.html
https://tokyo-craft.jp/

◆労働相談&「あっせん」の状況

東京都は、中小企業の労働相談と「あっせん」について、昨年度の状況を公表しました。

これは、都内6カ所の労働相談情報センターが対応した労働相談とあっせん状況をまとめたものです。

それによりますと、昨年度の労働相談件数は5万2,884件で、前の年度と比べて2,747件増えました。
5万件を超える状況は2006年度から続いています。

相談内容は、多い順で「退職」「職場の嫌がらせ」「労働契約」「解雇」「賃金不払い」となっていて、「職場の嫌がらせ」は依然として高い割合となっています。

また、当事者間での自主的な解決が困難な事案について解決の支援を行う「あっせん」は、前の年度に比べて14件減り、388件でした。

そのうち7割以上で当事者間での合意が成立し、紛争が解決しました。
詳しくは、産業労働局のホームページをご覧ください。

関連リンク
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/07/07/04.html
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/toukei/koyou/soudan/r1/

◆出前講座で"結婚を応援”

東京都は、結婚を希望しながらも一歩が踏み出せない人を後押しする取り組みの一環として、出前講座「ライフデザインセミナー」を実施します。

この出前講座は、今後、様々なライフイベントに向き合う若い世代に、

・ライフデザインの重要性を実感してもらうこと
・自らの希望する将来像を具体的に考える機会を提供すること

を目的に、大学の授業や企業の研修などに講師を派遣するというものです。

具体的には、20代から40代の講師によるライフイベントの体験談やグループワーク、ライフプランの作成などを行う、およそ90分間のプログラムです。

応募は、郵送かEメールで、8月14日(金)までに書類を提出してください。
提出書類は、結婚支援ポータルサイト「TOKYOふたりSTORY」からダウンロードできます。

関連リンク
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/07/07/06.html
https://www.futari-story.metro.tokyo.lg.jp/tokyo_design/entry/
https://www.futari-story.metro.tokyo.lg.jp/

<番組概要>
番組名:東京インフォメーション
放送日時:毎週月―金曜 7:15~7:20
キャスター:久保井朝美、平川彩佳
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/tokyoinfo/

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