【新型コロナ】県内で1人感染判明 6日連続の確認

和歌山県はきょう(7/14)、新たに和歌山市の80代の女性1人が、新型コロナウイルスに感染したと発表しました。県内での感染確認は6日連続で、感染者数は、あわせて84人となりました。

会見する野尻技監

新たに感染が分かった和歌山市に住む80代の女性は、先月(6月)30日から全身の倦怠感が、今月(7月)3日から息切れがそれぞれ続いていて、3日には、一度、医療機関を受診しましたが、症状は改善されませんでした。その後、10日に再度、受診した際、女性は、レントゲンで肺炎と診断され点滴を受けましたが、症状は改善せず、きのうあらためて受診した際、別の病院を紹介され、CT検査で肺炎像を認めたため、PCR検査を受け、新型コロナウイルスへの感染が確認されました。

県によりますと、この女性は、家族経営の自営業を手伝っていて、全身に倦怠感が出始めた6月30日以降、10日間、仕事で接客にもあたっていました。

和歌山市保健所は、同居家族4人のPCR検査を進めるとともに、女性が接客するなどした中で、濃厚接触者がいなかったかなどを調査しています。また、同居家族については、大阪などの県外に出ていなかったかなど行動履歴も調査中です。

記者会見した県福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は、「和歌山市内で市中感染が発生しているという状況ではないので、県外へ行って会食するなどした後、2週間以内に発熱や咳、下痢や味覚障害などの症状が出た場合は、かかりつけ医や保健所に相談し、仕事に従事しないようにしてほしい。かかりつけ医についても、適切な対処をお願いしたい」と呼びかけました。

きょうの会見では、きのう感染が判明した10代の小学生の男の子が通う小学校について、県は、就業時間中に男子児童が移動していたのはクラス内だけで、濃厚接触者もいないとして通常通りの授業を行い、健康観察で対応する方針を示しました。

また、湯浅保健所管内に住む20代の男性が勤務していた中学校では、接触のあった教職員ら3人が自宅待機していて、今後、PCR検査を予定しています。

このほか、感染が判明した30代の女性がヘルパーとして働いていた和歌山市の介護福祉施設では、同僚の職員12人と入居者36人のPCR検査を進めています。

きょう1人の感染が判明したことで、県内の感染者数は、死亡した3人を含めて84人となり、現在、入院しているのは20人となっています。

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