【新型コロナ】感染者情報コンビニで流出、神奈川県謝罪 民間搬送員がコピー機に置き忘れ

新型コロナウイルス感染者の個人情報流出について謝罪する県の担当者ら=神奈川県庁

 神奈川県は14日、新型コロナウイルスに感染した軽症・無症状者を受け入れている宿泊施設「湘南国際村センター」(葉山町)で療養中の感染者1人の個人情報が含まれた文書が外部に流出したと発表した。

 県によると、11日午後3時15分ごろ、県が感染者の搬送を委託している民間事業者の搬送員が、同センター近くのコンビニ店のコピー機から前日の搬送記録をファクスで送信。この際、送信内容が記された送信記録の文書を取り忘れたという。同9時ごろにコピー機を利用した周辺住民が持ち帰った書類に、感染者の文書が紛れていたという。周辺住民が12日、メールで県に連絡し、発覚した。

 文書には、感染者の氏名と住所、電話番号のほか、感染者であることも記されていた。

 事業者は記者会見で「普段は会社からファクスしているが、業務が重なり、コンビニで送った。送信記録に気付かなかった」と説明し、陳謝。県健康医療局は感染者らに謝罪したという。

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