チャーリーXCX『ハウ・アイム・フィーリング・ナウ』ロックダウンされたLAからリモートで制作

 1992年ケンブリッジ生まれのシンガー・ソングライター。14歳の頃から作曲を始め13年『トゥルー・ロマンス』でアルバム・デビュー、14年イギー・アゼリアとのコラボ作品が全米チャート7週1位になり注目を浴びました。高い評価を得た『サッカー』(14年)、『チャーリー』(19年)に続く4枚目の新作は新型コロナの影響でロックダウンされたLAの自宅で制作されたまさに今の彼女の心境を表現した傑作です。

 昨年アルバムを出したばかりでしたが、ウイルスの感染対策で外出を自粛し自宅に待機している人々を応援しようとわずか6週間で制作されました。リヴィング・ルームからあらゆる手段を使ってリモートでDIY、プロデューサーとのコミュニケーションは元よりアートワークはボーイフレンドが、ミュージック・ビデオや歌詞、タイトルなどはファンと制作を共有したのです。

 ロックダウンという経験で改めて感じた日常の幸せ、人との交流の重要性を明日が未知であっても大切にしたいと歌っています。

(ワーナー・配信中)=北澤孝

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