菊池が紅白戦で4失点 平野は理由非公表の故障者リスト入り

菊池雄星(マリナーズ)は日本時間7月15日、初めて紅白戦に登板したものの、2回1/3を投げて被安打4、与四球4、失点4という不安定なピッチングに終始。開幕2戦目での先発が予定されているものの、シーズン開幕に向けて不安を残した。一方、同僚の平野佳寿は故障者リストに登録されたことが明らかになった。平野はチームで唯一、まだ夏季キャンプに姿を見せておらず、故障者リスト入りの理由は公表されていない。

メジャー2年目を迎えた菊池だが、マウンドでの苦闘はまだ続いているようだ。初回はルーキーのエバン・ホワイトにソロ本塁打を献上し、2回は四球連発で満塁のピンチを招いたあと、シェッド・ロングJr.にタイムリーを許して2失点。3回は先頭のオースティン・ノラに二塁打を浴び、ティム・ロープスの犠飛でノラが生還したことにより4失点目が記録された。

球速は95マイル(約153キロ)に達し、身体の状態も良く、スタミナ面に不安は見られない。しかし、制球面に課題を残し、思うようなピッチングができていないのが実情だ。「最近のブルペンでは本当に良かった」と語った菊池だが、実戦になるとそのピッチングができない。日本時間7月26日の敵地アストロズ戦で先発するまでに、紅白戦でもう1度登板する予定となっており、「それまでにしっかり調整して開幕に間に合わせないといけない」と危機感を滲ませた。

一方、36歳の平野は、まだチームの夏季キャンプに合流しておらず、理由が公表されないまま故障者リストに登録されたことが明らかになった。新型コロナウイルスに関連した動きであるかどうかも現時点では不明となっている。

平野はメジャー2年目となった昨年、ダイヤモンドバックスで62試合に登板して5勝5敗、1セーブ、15ホールド、防御率4.75を記録。今年は1年契約でマリナーズに加入し、クローザー候補の1人に挙げられていたが、シーズン開幕に間に合わない可能性もありそうだ。

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