元阪神・ドリスに高評価 「ハラデイ以来の信じられないシンカー」

昨年まで4年間プレーした阪神を退団し、1年契約でブルージェイズに加入したラファエル・ドリスが注目を集めている。今春のオープン戦では2試合に登板していずれも無失点に抑えたドリス。現在行われている夏季キャンプでも力強いピッチングを披露し、首脳陣からは「信じられないシンカーだ」「試合の終盤を任せることができる」と高評価のコメントが相次いでいる。

TSN(カナダのスポーツネットワーク)のスコット・ミッチェルは日本時間7月15日、ブルージェイズの夏季キャンプでドリスが注目を集めていることを伝えた。ミッチェルはドリスの凄さを伝えるために、AAA級バッファローの監督を務めるケン・ハッカビーの発言を引用。ドリスの投球時にストライク・ボールの判定をしていたハッカビーはドリスのピッチングを見て「ドク(=ロイ・ハラデイの愛称)の球を受けたとき以降、見たこともないようなシンカーを何球か投げていた。信じられないようなボールだったよ」と語ったという。

ハッカビーは6年間のメジャー生活のうち3シーズンをブルージェイズで過ごした。ハラデイとも通算30試合バッテリーを組んだ経験があるが、殿堂入り右腕に匹敵するほどのシンカーをドリスは投げているというのだ。

また、ピート・ウォーカー投手コーチもドリスを高く評価している。「ドリスは素晴らしいよ。彼は数年間にわたって日本で30セーブ以上を記録したクローザーなのだから、試合の終わらせ方を知っている。堂々としたピッチングはとても印象的だね」とウォーカー。「シンカーにはパワーがあるし、ゾーン高めへの速球だけでなく、スプリットも打者にとって厄介なボールだ。メジャーで活躍するための武器を複数持っているし、試合の終盤を任せることができるだろう」と試合終盤で起用する構想にも言及した。

ドリスは阪神でプレーした4年間で208試合に登板し、13勝18敗、96セーブ、28ホールド、防御率2.49を記録。2017年はリーグ最多の37セーブをマークし、翌2018年も32セーブを挙げた。メジャーでの実績はわずか40登板に過ぎないが、今年はブルージェイズのブルペンにおいて重要な戦力となりそうだ。

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