日本人警備員の勤務 条件変更実施を延期 米軍佐世保、来月1日に

 米海軍佐世保基地で勤務する日本人警備員が、長時間労働など過酷な勤務条件への変更を計画されている問題で、同基地は14日、当初予定していた15日から8月1日に実施を延期すると明らかにした。延期理由について関係者は「警備員が家族に説明する時間を設けるためではないか」とみている。
 全駐留軍労働組合長崎地区本部(全駐労長崎)は、九州防衛局佐世保防衛事務所から延期を伝えられた。渡邊秀與書記長は「従業員の意見を聞いていない。今後も撤回を求める」としている。
 同基地は、日本人警備員(約80人)について、8時間3交代制から12時間2交代制への勤務体系の変更を予定。全駐労長崎は「過重労働になる」として基地側に再考を求めている。警備員の同意を得ていない労働条件の変更は労働契約法に抵触する疑いがあるとの専門家の指摘もある。

 


© 株式会社長崎新聞社