【水 八寿裕コラム】ドラマ「アンサングシンデレラ」スタートで思うこと

7月16日よりフジテレビ系でドラマ「アンサングシンデレラ」の放送がスタートします。

おそらく、薬剤師が主人公のTVドラマは世界初でしょう。なぜ薬剤師が注目されるようになったのかについてちょっとだけ解説してみます。また私が最近関わっている撮影現場などの環境についても少し触れてみます。

 

  • そもそも、薬剤師の仕事を一般の方はあまり知らない
    病院勤務薬剤師も薬局勤務薬剤師も、その業務についてはあまり知られていないですね。おそらく薬を交付してもらう側も、そこまで知りたいというニーズもないのでしょう。しかし、新型コロナウイルスの影響で病院など医療機関に行くことをためらう方も増えてきており、薬剤師の役割も変化しようとしています。
    慢性疾患の薬なども病院薬剤師と薬局薬剤師が連携して、患者さんに不安がないよう、処方薬交付の際、電話等で対応してもらえた方も多いかと思います。このドラマで、「こんなこともやっているのか」と気づいていただき、薬剤師を上手に活用してもらいたいと思っています。
  • 撮影現場も見えないところで頑張っています
    6月からいろいろありまして、各所の撮影現場に「衛生指導」という立場で関わらせていただいています。これで100%完璧!という対応・対策は正直ありませんが、ガイドラインを策定し業務再開したこの業界を陰で支える、こういった作業も縁の下の大事な仕事です。
    撮影現場は非常に多くの方が関わっていて、しかも「3密」が避けられない過酷な環境です。こうした環境で業務せざるを得ない方々に、いかに安心・安全の環境を提供できるか。これが最近の一番の関心事でもあります。

緊急事態宣言が解除され「第2波」が取りざたされていますが、私が関わる現場ではなんとか感染者・陽性者が出ないよう対策をしていきたいですね。

水 八寿裕

ふくろうメディカル代表・株式会社実務薬学総合研究所 薬剤師 東京理科大学薬学部 臨床准教授 1968年福島県郡山市生まれ。1990年東京理科大学薬学部に入学、大学院修了(薬学研究科修士)。武田薬品工業でMRとして勤務。その後薬剤師(薬局・大学病院・診療所)人材会社を経て現職。
※ふくろうメディカル:個人事業で医療関連の著作・研修資料作成などを行なっています。

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