対馬観光アドバイザーに就任 日本旅行の原田さん

対馬への国内誘客支援に向けた抱負を語る原田さん=対馬市役所

 総務省の「地域おこし企業人交流プログラム」で、日本旅行の原田弘司さん(65)が今月、対馬観光物産協会の「対馬観光アドバイザー」に就任した。月に8日程度来島し、対馬市内の宿泊施設や飲食店への指導などに当たる。任期は最長で2021年3月末まで。
 就任あいさつで9日、市役所を訪問した原田さんは比田勝尚喜市長に「日本人のほとんどが、まだ対馬を訪れていない。観光素材が充実しているので、旅行会社へのプロモーションなどに取り組んでいきたい」と国内誘客に向けた抱負を語った。
 同プログラムは、都市圏の企業などから自治体が人材派遣を受ける取り組みで、経費の半額を国が補助する。原田さんは佐賀県出身で、1973年に同社に入社。宮崎支店長や、出向先の九州観光推進機構で国内誘致推進部長を務め、2017年から日本旅行営業企画本部九州仕入・誘客センター次長。19年は対馬市の「対馬観光のあり方検討会」委員も務めた。
 比田勝市長は原田さんに「(新型コロナウイルス感染症の影響で)今春から国際旅客船の航路も止まっている。国内誘客に向けて最大限努力していきたい」と述べ、アドバイザーとしての活躍に期待を寄せた。

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