【新型コロナ】山北町の女性は「陰性」 機器不具合で判定誤り

マスク(イメージ)

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は15日、県立足柄上病院(松田町)で実施したPCR検査で、検査装置による自動判定結果に誤りがあり、13日に陽性と公表した山北町の90代女性は本来「陰性」だったと発表した。

 県によると、女性のCT検査の画像を見た医師が判定結果に疑問を持ち、メーカー側に確認。解析の結果、メーカー側から陰性と考えられるとの回答があり、県衛生研究所の再検査でも陰性の判定が出た。現在、メーカー側が装置の改善を進めているという。

 県は公表時、女性が町内にある介護老人福祉施設に入所し、職員や入所者約70人を濃厚接触者としていた。うち半数がすでに検査を受けて陰性が確認され、残りの人は検査を中止する。

 県健康医療局の山崎育子・県立病院担当部長は「施設、山北町、地元の皆さんにご心配とご迷惑をお掛けし、大変申し訳ない」と陳謝した。

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