ベランダ侵入教諭、女子高生つきまとい係長 川崎市が停職処分

川崎市役所

 川崎市は15日、住居侵入容疑で逮捕された市立麻生小学校の男性教諭(26)を停職3カ月、ストーカー規制法に基づく警告を出された多摩区役所勤務の男性係長(60)を停職1カ月の懲戒処分にした、と発表した。教諭は同日付で依願退職したという。

 市教育委員会によると、教諭は同市多摩区のマンション1階ベランダにのぞき目的で侵入したとして、5月27日に住居侵入の疑いで多摩署に逮捕された。被害者と示談が成立し、6月30日に不起訴となった。

 市教委によると、教諭は友人とオンラインで飲み会をした後、ごみを捨てに外に出た際、マンションの前を通り掛かったといい、「1階のシャッターが少し開いていたため、住居を見てみたいという思いが抑えきれなくなった」と釈明したという。

 一方、市人事課によると、係長は昨年9月、通勤時に電車内で見掛けた女子高校生に好意を抱き、計10回程度、車内で横に立ったり、生徒が利用する駅のホームで待ち伏せをしたりした。

 生徒が署に被害を相談。署員が付きまといなどを車内で確認し、係長に任意同行を求めた。生徒の申し出を受け、署は昨年11月、ストーカー規制法に基づく警告を出した。係長は「かわいかったので近づきたかった」と市に説明したという。市は付きまといの回数が多いことから、処分内容を決めた。

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