一枚の紙から数羽の鶴  「桑名の千羽鶴」ルーツを探る展示

日本で最初の遊びの折り紙の本「秘伝千羽鶴折形」のルーツを探る展覧会が、15日から三重県にある桑名市博物館で始まりました。

「秘伝千羽鶴折形」は1797年に刊行された折り紙の本で、一枚の紙で数羽の鶴がつながった49種類の連鶴を折る方法が紹介されています。

折り方は「桑名の千羽鶴」として、桑名市の無形文化財に指定されています。

連鶴の折り方を考案したのは、桑名の義道という住職で、約100種類の連鶴をまとめた小冊子「素雲鶴」の中から厳選したものが「秘伝千羽鶴折形」となりました。

今回の展覧会は、4年前にこの素雲鶴の一部とさらに折り方を考案した新選素雲鶴が発見されたことから、そのルーツを探ろうと開かれたものです。

「秘伝千羽鶴折形」に掲載されているものとその原案と思われる連鶴とを見比べられる24種類が展示されています。

 この展示は、8月30日まで桑名市博物館で開かれています。

© 三重テレビ放送