メッツのエース右腕・デグロム MRI検査は異常なし

2年連続でナショナル・リーグのサイ・ヤング賞を受賞しているジェイコブ・デグロム(メッツ)が日本時間7月16日にMRI検査を受けた結果、特に異常は見つからなかった。デグロムは前日に行われた紅白戦で先発したものの、腰の張りを訴えてわずか1イニングで降板。状態が心配されていたが、ひとまず最悪の事態は回避できたようだ。

ルイス・ロハス監督は、現地時間火曜日の夜も水曜日の朝もデグロムと直接会話する機会はなかったという。「今のところ、何日か様子を見れば大丈夫なんじゃないかな」とロハスは語り、デグロムもMRI検査を受けるために本拠地シティ・フィールドを離れるまで、医療スタッフやトレーニングスタッフとともに練習を行っていたが、指揮官の言葉通り、大きな問題は見つからなかった。

とはいえ、ロハス自身はデグロムのような投手が1試合でも登板を回避することの重大さを認識している。60試合制の短縮シーズンでは、通常の162試合制と比較すると、1試合が3倍近い重要性を持つため、デグロムが離脱するようなことになれば、そのダメージの大きさは計り知れない。MRI検査で異常が見つからなかったため、デグロムはこのまま順調にいけば、日本時間7月25日に本拠地シティ・フィールドで行われるブレーブスとの開幕戦に先発することになるだろう。

もしデグロムが開幕に間に合わなかった場合は、マーカス・ストローマンが代役として開幕投手を務めると見られる。デグロムが先発ローテーションの2周目まで戻って来られない場合は、デービッド・ピーターソン、ウォーカー・ロケット、コリー・オズウォルトらが40人枠内の代役候補となる。また、ロハスはマイナー契約を結んでいるエラスモ・ラミレスの存在にも言及している。

いずれにしても、すべてはデグロムの回復状況次第である。「彼の状態をチェックしていかなければならない。毎日少しずつ状況がわかってくるだろう」と指揮官は今後の見通しについて語った。

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