簡単便利な下着収納アイデアを、場所・アイテム別に解説

《目次》- プチプラ収納アイテムを活用して、キレイに見やすく整理整頓

うっかりすると、ごちゃごちゃしがちな下着類。収納に苦労しているという人も多いかもしれません。ただ詰め込むだけの収納ではキレイな状態が保てず、必要なものをなかなか見つけられずイライラする原因に……。

また、捨てるタイミングがつかめないまま、新しいものを購入することで増えてしまいがちな下着類。意外に収納スペースをとってしまっていませんか。できればお気に入りのアイテムが一目で分かるよう、コンパクトでおしゃれに収納しておきたいところ。便利アイテムをうまく使いながら、簡単に下着収納ができるアイデアをたっぷりご紹介します。

プチプラ収納アイテムを活用して、キレイに見やすく整理整頓

下着の収納に困ったら、さまざまなサイズの衣装ケースが揃っているので、まずは部屋の収納スペースにぴったり合うものを探ところからはじめましょう。無印良品のポリプロピレンケースやニトリの収納ケースは人気。100均にも便利なアイテムがたくさんあります。プチプラアイテムも上手に活用しながら下着の整理整頓をしましょう。

仕切り板付きの収納アイテムが便利

safaiapo925さんのインスタグラムより

下着類は種類も大きさもさまざまで、大きな収納ケースに放り込んだままになっていると迷子になりがちです。どれにしようかと迷っているうちに、中身は乱れ放題……なんて経験はありませんか。

そこでおすすめなのが、収納ケースの中を仕切ること。ブラジャー、ショーツ、キャミソール、靴下やタイツ、ストッキングなど、それぞれに決まった区画をつくります。種類ごとに区切っておけば、たとえ乱れても区画内だけで済むので、整理整頓の手間が省けて便利。

仕切り板付きの収納アイテムが100円ショップなどで手に入ります。メッシュ状になっているプラスチックケースなら通気性も抜群。布製であればデリケートな素材のインナーでも安心です。収納する場所やアイテムによって使い分けるのが賢いかもしれません。

収納ケースに合わせて仕切りを組み合わせれば無駄なく収納できるので、サイズをきちんと計ってから購入しましょう。自由に長さをカットできる仕切り板を収納ケースに直に設置する方法もおすすめです。

家にあるものを有効活用する

収納のためのさまざまな仕切りグッズが登場していますが、もちろん購入せずに家にあるものを活用するのも賢い方法。ショップでもらった紙袋の持ち手をカットして、口の部分を内側に折ればボックス型の収納ケースに早変わり。

ボックスティッシュの箱など、同サイズで複数揃いそうな空き箱があればそのまま使えて便利です。牛乳パックや段ボールを収納ケースに合わせてカットして仕切り板にしてもよいでしょう。

もともと捨てるはずだったものを再利用する形なら、たとえば子供の成長とともにサイズや数が変わって合わなくなったとき、収納場所を変えるときなどに気軽に処分できるのというメリットがあります。

脱衣所に収納場所を作ると、着替えがスムーズに

iemonokotoさんのインスタグラムより

ところで、下着が必要になる場所といえば、どこでしょうか。ふつうは新しい下着をクローゼットに取りに行ってから、下着を脱いでお風呂に入り、新しい下着をつけるという流れになると思います。

もし下着が脱衣所に収納されていれば、わざわざ取りに行く手間が省け、入浴後スムーズに着替えができます。洗面所・脱衣所・洗濯スペースは一か所にあるのが一般的であることを考えれば、「脱衣所に下着収納」というのが効率的であることが分かります。

下着だけでなく、パジャマも何着か収納するケースを脱衣所に設置しておけば、着替えや洗濯が楽に済みますね。特に小さい子供がいる家庭では、脱衣所で一連の流れがすべて行えて時短になるはずです。

ただ下着はプライベートなものなので、例えば家族にも見られたくないという思春期の女の子もいるかもしれません。出し入れのしやすさなどを考え、タオルなどをオープン棚で収納しているケースもあるでしょう。

下着を収納する場合は、目隠しとしてカーテンなどを設置するのがおすすめです。脱衣所のスペースは、それぞれの家庭によって事情が異なります。デッドスペースや隙間家具をうまく使って収納場所を見つけましょう。

下着収納の基本ルールは「立てる収納」

収納場所を確保したら、次に重要なポイントは収納のルール。下着類は「立てる収納」が基本です。タンスや引き出しを開けたとき、一目で何がどこに収納されているかを見渡せることが重要。

丸めたり折りたたんだりした下着を立てることで、省スペースで見やすい収納が叶います。一度完成したキレイな収納をキープしたいなら、種類ごとにラベリングをしておくのがおすすめ。片付けが苦手な家族や小さい子供でもキレイな状態を維持しやすく、家族がすすんで整理整頓をしてくれるかもしれません。

【アイテム別】下着収納術

細かい下着類をたたむにはコツも大事。見た目からきれいにできる収納方法をご紹介

種類も数もたくさんある下着を立ててコンパクトに収納するためには、たたみ方にちょっとしたコツが必要。雑にたたまれていると収納の幅をとってしまうだけでなく、見た目も乱雑です。

ひとつひとつをコンパクトにまとめておくことで収納スペースを無駄なく使いたいですね。ブラジャーやショーツ、キャミソール、靴下やタイツなど、アイテム別に適したおすすめのたたみ方と収納方法をご紹介します。

ブラジャー

limily_120p_tokyoさんのインスタグラムより

形が特殊なうえ、繊細な素材でできていることも多いブラジャー。コンパクトにしたいあまり、カップ部分をひとつにまとめて折る形で収納している人も多いのではないでしょうか。しかしこれは、型崩れの原因となってしまうので間違ったたたみ方。

ブラジャーの正しいたたみ方は、
1.ホックを留める
2.ひもをカップの中に入れ込む
3.カップ部分をつぶさないように収納

……というように、たたむというよりは、むしろ形を揃えて置くように収納するイメージ。購入したときの状態をキープするためには、あくまでカップ部分をつぶさないように偏りなく収納することがポイントになります。

ある下着メーカーの調査によると、ブラジャーの所有枚数は平均で9枚程度とのこと。数枚から数十枚と幅があり、中にはコレクター級の人も存在するようです。ブラジャーは下着の中でも収納スペースを必要とするので、数多く所有している人は収納スペースを確保してください。型崩れの原因になるので、ギュっと詰め込むことは避けましょう。デザインごとに分けてキレイに並べると見た目が美しく気分もあがりそうですね。

ショーツ

ブラジャー以外は、特に決まったたたみ方はありませんが、ショーツも、立てるためにはコンパクトにたたむ必要があります。

一般的におすすめできるたたみ方は次のとおり。
1.ショーツ前側を上にして広げる
2.左側3分の1を縦に折る
3.同様に右側を折る
4.上から3分の1程度折る
5.下からも折り、ウエストのゴム部分に入れ込む

女性用ショーツだけでなく男性用のボクサーパンツも同様のたたみ方でOK。男性用トランクスはボクサータイプに比べると幅が広いので、縦の幅が狭くなるように折る回数を増やすとよいでしょう。

重要なのはたたみ方よりも、大きさが統一されているかどうか。うまく立てられない場合は、突っ張り棒などを使って支える形にするのもいいでしょう。手持ちの収納ケースや下着のデザインによって、臨機応変にたたみ方を変えてみて、ベストな収納バランスをみつけてください。

ブラジャーとショーツをまとめて収納しても便利◎

アイテムごとに区画を分けるのが鉄則ではありますが、ブラジャーとショーツをセットで購入している人など、別々よりもまとめて収納する方が便利な場合もあります。同シリーズのセットを一緒にしておくと、それぞれを探さなくても済みますね。

見た目に「ランジェリー」感が出やすいデザインであれば、専用のランジェリーケースなどを選んではいかがでしょうか。タンスをあけたときにも中身が見えないようフタ付きのボックスがおすすめ。最近は100均でもランジェリーケースが登場しています。

キャミソール

キャミソールやタンクトップなど肌着類にも特に決まったたたみ方はありません。基本は、立てて収納できるようにコンパクトにまとめること。

たたみ方の例としては…
1.背中側を上にして広げる
2.左側3分の1を縦に折る
3.同様に右側を折る
4.肩紐部分を折る
5.上から3分の1程度折る
6.下からも折り、襟ぐりの中に入れ込む

素材によっては、つるつると滑り、たたんだ状態で立たせることが難しい場合もあります。形や素材によっては折りたたむよりも、くるくる巻くほうが向いているかもしれません。

カップつきタイプのキャミソールやタンクトップは、カップ部分の型崩れを防ぐため、カップ部分をつぶさないようなたたみ方がおすすめです。広げたときにシワが気になるかどうかなども考えながら、いろいろと試してみるといいでしょう。いずれもコンパクトになればOKと考え、衣装ケースに合わせた大きさを見つけてください。

靴下、タイツ

miyabi_homeさんのインスタグラムより

フットカバーのような小さいもの、タイツやレギンスのように長さあるもの、厚みのある冬用のものまで、靴下といってもさまざまな種類があります。ひざ下以下の一般的な形の靴下であれば、ゴム部分を折り返してひとつにまとめるというやり方をしている人もいるかもしれません。しかしこれはゴム部分が伸びやすくなることや、見た目にも統一感がなくおすすめできない方法。

正しいたたみ方は、
1.両足分を重ねておく
2.かかと部分をおさえて折りたたむ
3.つま先部分をゴムの履き口部分に折り込む

フットカバータイプも同様に、つま先部分を履き口部分に織り込む形でOK。ハイソックスは、短い靴下と同程度のサイズになるよう折りたたみ回数を増やします。タイツやレギンスも、折りたたんだりくるくる巻くなどして収納ケースに入れやすい形に整えましょう。

そもそも小さくて折りたたんだり入れ込んだりするのが難しい子供用の靴下は、単純に二つ折りか三つ折りにするだけの方法がおすすめです。いずれも立てて収納できる形にコンパクトに。一か所に収納するのであれば、大きさをそろえると美しい見た目に整います。同タイプの靴下が多い人なら専用のソックスハンガーを活用してもいいでしょう。

折りたたむのが難しいサイズなら、くるくる巻いた靴下をポンっと入れておける仕切りを確保。仕切り板はもちろん、紙コップなどを使って独立させた区画を作ってもいいですね。

衣装ケースに立てて収納するだけでなく、クローゼットに吊るすタイプもおすすめ。ポケットがずらりと並んでいるウォールポケット型は靴下の収納にぴったりです。ポケットが透明であれば、中身がひと目で分かるのでさらに便利。立てて収納するのが難しい小さい子供でも、ポケットに入れるだけなら自分で管理しやすいかもしれません。

下着収納の注意点

肌に直接身に着けるものだからこそ、衛生面にも配慮して、収納方法を考えたい

収納する場所や下着は、肌に直接身に着けるものであるうえ、デリケートな素材のものも多くあります。季節限定のアイテムは、手に取らないまま長期間しまっておくことにもなりがち。たとえきれいに整理整頓されていても下着の状態が悪ければ台無しです。見た目だけはない下着収納の注意点についてもご紹介します。

「衛生面」に注意すれば、長く愛用できる

もっとも気を配るべきは「衛生面」。下着は季節問わず直接肌に触れるので、どうしても汗や皮脂がつきやすいので注意が必要です。オンシーズンに毎日洗濯をするのはもちろんですが、夏用・冬用などシーズン限定のランジェリーをオフシーズンの間、長期間しまっておく場合は特に注意が必要。

保管に適しているのは湿度が低い場所です。ビニール袋などでの密封もさけ、しっかりと乾燥させてから収納しましょう。デリケート素材が多いランジェリー。中でもシルクやウールを使用しているものは、虫食いの危険があるので防虫剤を入れおくことを忘れずに。

動線面や効率のよさを考えると脱衣所に収納することはおすすめなのですが、洗面所やお風呂場は湿気を含んだ状態になりがちな場所。扉がある棚に収納している場合は、ときどき扉をあけて棚の中を乾燥させるようにしましょう。中でも洗面台の下の収納部分は特に湿度が高くなります。扉を開けるだけでなく、ときどき中身をすべて出した状態での換気もしておくのがおすすめです。

脱衣所に限らず、日当たりが悪い部屋や、気密性の高いマンションでは、湿気がこもりやすくなります。湿気は、匂いやカビの原因になるので、しっかりとした対策が必要です。湿度の高い季節や加湿器を使う季節など、時期によっても部屋の状況は変化します。

最近では、繰り返し使える除湿シートも登場しています。クローゼットに吊るすタイプ、衣装ケースに入れるタイプなどさまざまありますので、取り入れてみてはいかがでしょうか。

衛生面を考えると、ときどきは下着を取り出してケース内を掃除するのがよいでしょう。また通気性を保つためには、収納スペースに余裕をもたせておくのが理想的です。ぎゅうぎゅうに詰め込むのは避け、傷んできたものや長く使っていないものがないかをたまにはチェック。

限られたスペースを最適な状態で使うためには、適度な断捨離も必要です。お気に入りの下着を厳選し、丁寧にメンテナンスしながら長く使うのが理想的。ときどきは下着の収納を見直してみてはいかがでしょうか。

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