ホンダ田辺TD「相性が悪くないコース。PUと車体全体から最大限の力を引き出して戦う」F1ハンガリーGPプレビュー

 2020年F1第3戦ハンガリーに向け、ホンダF1テクニカルディレクター田辺豊治氏は、パワーユニット(PU/エンジン)と車体パッケージ全体から最大限のパフォーマンスを引き出して戦いたいと語った。

 シーズン最初の2戦はオーストリアのレッドブルリンクで開催され、ホンダのパートナーチーム、レッドブル・レーシングとアルファタウリ・ホンダは、開幕戦ではピエール・ガスリーの1台のみ入賞という結果にとどまったものの、第2戦では全4台が完走、3台が入賞、マックス・フェルスタッペンが3位表彰台と、向上を見せた。

 第3戦ハンガリーの舞台ハンガロリンクでは、2019年にフェルスタッペンがポールポジションを獲得しており、相性が比較的いいサーキットであるとして、田辺テクニカルディレクターは、好パフォーマンスを発揮することを目指すと語った。

2020年F1第3戦ハンガリーGP サーキットに到着したホンダの山本雅史MDと田辺豊治F1テクニカルディレクター

「オーストリアでの2連戦を終え、チームはハンガリーのブダペストに到着しました。このような3週連続のレース開催は2018年シーズン以来、F1としては史上2度目になります」と田辺テクニカルディレクター。

「今回オーストリアからハンガリーへの移動にあたり、ホンダのメンバーはF1のルールに従ってそれぞれが担当するチームと一緒に行動し、陸路で国境を越えました。オーストリアの美しい山々に広がる牧歌的風景からハンガリーの広大な畑が連なる景色への移り変わりを楽しみながらの、しばし息抜きとなった4時間ほどのドライブでした」

「ただし、ハンガリーではホテルとサーキット間の移動と出国時の空港への移動のみが許され、それ以外はホテルからの外出が禁止されています。これまで同様、多くの制限の中でレース対応を行います」

「レース会場となる伝統のハンガロリンクは、多くのコーナーを持ち平均車速が低いという点で、前戦までのレッドブルリンクとは異なる特徴を持っています」

「モナコGPほどではないですが、オーバーテイクが比較的難しいため、予選でのパフォーマンスが重要になります。また、週末は気温が高めの予報が出ているので、冷却面を考慮した車体とパワーユニットの運用にもフォーカスしていきます」

「このサーキットでは昨年フェルスタッペン選手がポールポジションを獲得しており、相性は悪くないと考えています。前2戦のオーストリアではトップランナーに対して苦しい戦いとなりました。PU、および車体パッケージ全体として最大限のパフォーマンスを引き出し戦うべく、準備を進めています」

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