時速146キロ4人死亡事故 遺族らが損害賠償求めて提訴

一昨年、三重県津市の国道で乗用車がタクシーと衝突して乗客など4人が死亡した事故で、乗客の遺族らが乗用車を運転していた男らに損害賠償を求めて津地方裁判所に提訴していたことがわかりました。

提訴したのは、タクシーの乗客で亡くなった大西朗さんの遺族らで、衝突した乗用車を運転していた津市の元会社役員、末廣雅洋被告らに損害賠償を求めています。

訴状などによりますと、末廣被告は一昨年12月、津市の国道23号を時速146キロの制御が困難なスピードで走行し、タクシーと衝突して乗客と運転手あわせて4人を死亡させたとされています。

この事故をめぐっては、末廣被告が危険運転致死傷の罪に問われていましたが、6月16日に津地裁は過失運転致死傷を適用して懲役7年の判決を言い渡しました。

判決を不服として、検察側と弁護側双方が名古屋高等裁判所に控訴していました。

今回の提訴について、大西朗さんの母まゆみさんは、末廣被告に対し「何ものにも代えがたい命の重みを知ってほしい」とコメントしています。

第1回の弁論は、9月7日に津地方裁判所で予定されています。

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