田中がブルペンで約30球 日本時間30日に初登板か

打球を頭部に受けるアクシデントから順調な回復を見せている田中将大(ヤンキース)は日本時間7月17日、本拠地ヤンキー・スタジアムのブルペンで投球練習を行い、約30球を投げた。マット・ブレイク投手コーチによると、日本時間7月30日の本拠地開幕戦(対フィリーズ)で先発させる構想があるようだ。

田中の投球練習の様子を目にしたブレイクは「我々が当初予想していたよりも力を入れて投げることができていた。本当に安心しているよ」と語り、田中の元気な姿にひと安心。「ブルペンでは88~91マイルくらい出ていた。着実にステップを消化しているし、すべての球種を投げていたね。復帰後1回目のブルペンとしては上出来だよ。彼の現状には本当に安心している」と田中の調整が順調に進んでいることを明らかにした。

田中は日本時間7月20日にもう1度ブルペンでの投球練習を行い、打者と対戦できる状態であるかを判断される。このまま順調に調整が進んでいけば、日本時間7月30日のヤンキー・スタジアムでの本拠地開幕戦(対フィリーズ)で先発する可能性があると見られている。

ブレイクは「本拠地開幕戦では5人目の先発投手が必要になる」とコメント。シーズン開幕戦の翌日がオフのため、開幕投手を務める予定のゲリット・コールは中4日で開幕5戦目に先発することができる。よって、5人目の先発投手が必要になるのは開幕6戦目。この本拠地開幕戦が田中の今季初登板の舞台となる可能性があるというわけだ。

「まずはマサ(の身体)が今後数日間でどんな反応を示すかを確認する必要がある。(本拠地開幕戦での登板について)話には出ているけどね。」とブレイク。「最初は30人の選手を連れていけるから、15~16人の投手を用意できる。彼が復帰するまでのあいだ、少しフレキシブルに投手を起用できるんじゃないかな」と語っており、田中の不在期間中、投手を柔軟に起用して田中の穴を埋める構想を持っているようだ。

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