オーリエ、弟が銃殺された理由は「元カノを巡るトラブル」だった

トッテナムに所属するコートジボワール代表DFセルジュ・オーリエ。

彼の弟でフランス5部チームでプレーしていたクリストファー・オーリエ(26歳)が銃撃されて死亡した。トゥールーズにあるナイトクラブの外で銃撃され、病院へ搬送された後に死亡が確認されたという。

兄セルジュは、トゥールーズの地元紙『La Dépêche du Midi』で弟についてこう述べた。

セルジュ・オーリエ(トッテナムDF)

「(クリストファーは)とても家族思いだった。(英国でプレーする)自分がいない間、全員の面倒を見てくれたんだ。

彼は母、姪や甥の世話を見てくれていた。喜んで世話してくれた」

「彼はとても信仰深くもあった。昨年末に結婚する予定でもあったんだ。

僕らは一緒にプロジェクトを考えていた。それはまだ未完成のプロジェクトだ」

「(サッカー選手の才能的に)彼は僕以上だったが、自分のほうがより真剣だった。

彼には才能もクオリティもあったけれど、僕には意思の強さがあった。

僕らは一緒に進み、ランスでは一緒に練習もしたよ。彼は本当に自分よりも才能があったんだ。

ランスで最初に選ばれたのは、僕ではなく彼だった。

彼は優しかったけれど、ピッチ上では強い個性があった。不正が好きじゃなかったね。

彼は僕の弟だとは言わずに、ここトゥールーズでプレーを続けていた。(兄弟であることを)亡くなった時に知った人も多い」

「彼は僕の最初のファンだった。

僕らは反目することもあったけれど、彼はいい時も悪い時も僕に多くのメッセージを送ってくれた。

試合があるたびにメッセージをくれた。僕にとってはあまりにも大きな喪失だ」

「なによりも、我がチームであるトッテナムに感謝する。

自分は昨夜の試合でプレーし、クラブも選手たちもこの試合を彼に捧げてくれた。

監督と話した。自分はプレーしたかった。僕らは常に立ち続けるからだ。この試合をしたかったし、そうした。

一か八かの試合だったけれど、僕らは勝利した。ピッチ上で自分はひとりではないことが分かった…」

セルジュ・オーリエ(トッテナムDF)

「(死を知ったのは)7時頃だった。

自宅のベッドにいて、友人がツイートの画像を送ってきた。彼女も一緒だったかを聞いた。だが、彼は(ひとりで?)帰宅して外出していた。

すぐに母にそのことを伝えなければいけなかった。自分は一日中ベットから動けなかった。辛い一日だった」

「彼と一緒だった友人のひとりに会った。これは女性(を巡る)話だ。

彼(弟)はずいぶん昔の元彼女と話してた。

新しい彼氏はそれを止めさせたがったが、クリストファーはそれに答えなかった。無視した。

彼は食べ物を買いに行って戻ってきたら撃たれた。

友人は勇敢だよ。一緒にいた人間が即死するのを見るのは辛い。彼には怒らないでくれと伝えた」

「自分にはヘイトや復讐の感情はない。

僕は冷静にならなくてはいけない職業にある。落ち着いているし、正義を信頼している。

悲しいし、落胆している。弟の死を悼み続けている」

私刑をするつもりはなく、法のもとの正義を信じていると述べてたそう。

そのオーリエは弟が死去した後のニューカッスル戦にフル出場。終了を告げるホイッスルが鳴った後には膝に手を当ててうなだれていた(以下動画7分55秒~)。

動画を見たい場合はここをタップ!

画面左上にいる赤いスパイクがオーリエだ。そばにいた副審は彼に何か言葉をかけていたようにも見える。

【関連記事】プレミアで「超過小評価されている」6名の選手たち

来季のUEFAチャンピオンズリーグは逃してしまったスパーズ。残り試合の対戦相手はレスターとクリスタル・パレスだ。

© 株式会社ファッションニュース通信社