あおり運転をヘリから監視 長崎県警が「キャッチアイ作戦」

厳正な取り締まりの実施を確認したキャッチアイ作戦出発式=大村市今津町

 高速道路でのあおり運転の摘発と抑止を目指し、県警高速道路交通警察隊は17日、県警航空隊と連携して地上と上空の双方から取り締まりを図る「キャッチアイ作戦」を実施した。
 あおり運転を巡っては、6月30日に厳罰化を盛り込んだ改正道交法が施行された。県警高速隊によると、施行後の摘発はまだないが、今年1月以降に23件の車間距離不保持を確認している。
 同作戦はヘリコプターで上空から高速道路を監視し、危険な運転をしている車両を発見すると地上のパトカーが摘発に向かう。ヘリコプターの存在が危険運転を抑止する効果も狙う。2018年4月を皮切りにこれまで6回実施した。
 17日は長崎自動車道の東そのぎインターチェンジ(IC)-諫早IC間で約2時間実施。速度超過で1件摘発し、車間距離不保持などで2件指導・警告した。
 大村市今津町であった出発式で、同隊の野中研治隊長が「高速道路を通行するドライバーが安心して運転できるよう、空陸一体となって厳正な取り締まりを」と呼び掛けた。野中隊長は取材に、もしあおり運転に遭遇したら「道路上で停止せず、サービスエリアなど安全な場所に移動して通報してほしい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社