ロッキーズがマギーとショウを解雇 大型補強は大失敗

ロッキーズは日本時間7月18日、リリーフ左腕のジェイク・マギーとリリーフ右腕のブライアン・ショウを解雇したことを発表した。両者とも2017年オフに3年2700万ドルの契約を結んでおり、今年まで契約が残っているものの、ロッキーズは今年のサラリーの支払い義務を負う形で両者の解雇に踏み切った。

2017年にナショナル・リーグ西部地区3位ながらワイルドカードを獲得したロッキーズは同年オフ、さらなる戦力補強のためにブルペンの大型補強を敢行。ウェイド・デービスを3年5200万ドル、ショウを3年2700万ドルで獲得し、マギーとも3年2700万ドルで再契約を結んだ。総額1億ドル以上の大型補強だった。

しかし、この大型補強は期待通りの結果とはならず、デービスは2018年こそリーグ最多の43セーブを記録したものの、昨年は防御率8点台の大不振でクローザーの座を剥奪。マギーは2018年が防御率6.49、昨年は防御率4.35、ショウも2年連続で防御率5点台と安定感を欠き、昨年のロッキーズは地区最下位のパドレスから1ゲーム差の地区4位に終わった。

33歳のマギーと32歳のショウにとって、今年は今後のキャリアを左右する重要なシーズンとなるはずだったが、60試合中23試合以上に登板すると来年の契約(年俸900万ドル)が自動更新されるという事情もあり、ロッキーズは今年のサラリーを負担したうえで解雇することを決断。登板試合数を考慮しながら両者を起用するより、解雇してしまうほうがチームにとって好都合であると判断したようだ。

なお、ジェフ・ブライディッチGMは、両者の解雇を発表する一方で、マイナー契約を結んでいたダニエル・バード、クリス・オーウィングス、マット・ケンプの3人が開幕ロースターの30人枠に登録される予定であることも明らかにした。バードが最後にメジャーでプレーしたのは2013年4月。実に7年ぶりのメジャー復帰となる。

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