リアル過ぎるエンジン製作にテンション爆上がり! “週刊 ワイルド・スピード ダッジ・チャージャー R/T”を作ろう Vol.7

デアゴスティーニ 「ワイルド・スピード ダッジ・チャージャー R/T」

ヒール(宿敵)の存在が物語ををさらに盛り上げる

高身長と筋肉日が自慢のジョニー トラン役「リック ユーン」

子供たちに人気のアニメも大人が夢中になる映画だって、必ずヒーローとヒールが存在し、その両者の争いを軸として物語が進行するのはもはやド定番の流れ。しかし、中にはヒーローが“正義”でヒールが“悪者”というわけではありません。重要なのはヒーローである主人公と対峙するヒールの存在であり、ワイルド・スピードではヒーローであるドム(ドミニク トレッド)の宿敵として、ジョニー トランが登場します。

16号では、そんな第1作目には欠かせないジョニー トランを演じて以降大ブレイクした、俳優リック ユーンについて紹介されており、もともと車系映画以外にあまり詳しくない筆者にとっては、非常に興味深い内容でした。

V8エンジンだからハイテンションコードは8本!

切り離すとき、どこかに飛んでいってしまわないように注意!(なんと予備は3つ 笑), 小さくてもリアルなディストリビューターキャップ
切り離すとき、どこかに飛んでいってしまわないように注意!(なんと予備は3つ 笑), 小さくてもリアルなディストリビューターキャップ

さて、そんな冊子を読みつつ16号の組み立て作業に移っていきしょう。16号のテーマは「ディストリビューターなどを組み立てる」です。

前回(15号)に引き続き、かなり細かい作業の連続。ディストリビューターキャップ直径1cmもないくらい小さく、ハイテンションコードブーツなんて、さらに小さくて完全に米粒以下!幸いまだ老眼ではないため、見えないということはありませんが、決して華奢ではない筆者の指ではなかなか厳しい作業でした。(作業は差し込むだけなので簡単♪)

今回はその小さなディストリビューターとエンジンに、直径1mmもないハイテンションコードを8本も取り付けなければいけません。(V8なので当然)まぁねぇ、ギリギリですよ。本当に細かい!

まずは右バンクに4本, 実車の接続方法の解説はありますが、とにかく複雑です。
まずは右バンクに4本, 実車の接続方法の解説はありますが、とにかく複雑です。

さらに接続が複雑で、冊子には詳しい解説が載っていますが、慎重にやらないと接続先を間違えてしまいそうです。万が一実際の車で組間違えたら当然エンジンは掛からないので、元整備士として絶対に間違えるわけにはいきません!

細かく複雑な作業にやや手こずりましたが、ディストリビューターに加え、ウォーターポンプが付いたことで、大分エンジンらしくなってきました。

ちょっと不思議なキャラクターの天才メカニック「ジェシー」

16号で紹介されているヒール役のジョニーにレースで負けことで行方不明となり、やっとのことで兄のように慕うドムのもとに帰って来る天才メカニックのジェシー。しかし、突然襲い掛かってきたジョニー一味の弾丸に命を奪われてしまい、それが物語のクライマックスへ、さらにはその後のワイルド・スピードシリーズに続く重要なシーンなのです。

17号では、そんなひ弱で小柄、そして子供の頃、注意欠陥障害(ADD)と診断されたというジェシーについて触れられています。言動に落ち着きがなく、車をいじっている時だけが落ち着くというジェシーの口からは、NOSやボールベアリングターボ、4層インタークーラーなどチューニング用語がどんどん出てきたことが印象的。映画館で第1作目を観た筆者は、一般の人にはわからないマニアックなチューニング用語が連発されたことで、一気にワイルド・スピードに惹かれたのは言うまでもありません。

ベルト類もちゃんと張ります!

現代の車に比べると、かなり薄い形状のオルタネーター

17号の組み立て内容は、オルタネーターとベルト類を組み付けていきます。

「ずいぶん今のオルタネーターとは形状が違うなぁ」と思いつつ作業を進めて行きますが、毎号のことながらその細かい部品設定に驚かされました。

だんだん雰囲気が出てきました。, ベルト類は“グイっ”と引っ張りながら張っていきます。
だんだん雰囲気が出てきました。, ベルト類は“グイっ”と引っ張りながら張っていきます。

16号のウォーターポンプもそうですが、今回のオルタネータープーリーやクランクプーリーは、1つではなく複数の部品で構成されています。ただ、その細かさのおかげで、各プーリーのディテールはかなりリアル。その結果、各ベルトを張ると、思わずニンマリしてしまうほど、カッコいいエンジンに仕上がっています。

あなたもMOTA編集部と一緒にゴールを目指してみませんか?

ブロアー(スーパーチャージャー)ベルトとラジエーターファンが付いたことで、かなりエンジンらしい姿に♪

ここしばらく、細かいパーツの組み立てに加え、コロナウイルスの影響による配送の遅れが重なって、なかなか作業が進まないことで、ややテンションが下降気味でした。

ですが、今回の16号と17号は細かいながらかなり元整備士心をくすぐる内容で、またテンションは上昇傾向です!

完成後にはヘッドライトが点灯し、V8エンジンのサウンドまで出るという「週刊 ワイルド・スピード ダッジ・チャージャー R/T」。正直に言えば「早く次のパーツをくれ!」という思いはありますが、そんなもどかしさとガマンも、魅力のひとつなのかもしれませんね。

[筆者:増田真吾]

ここまで購入した場合の金額

創刊号~10号小計:17,230円

11号:1,859円

12号:1,859円

13号:1,859円

14号:1,859円

15号:1,859円

16号:1,859円

17号:1,859円

合計:30,243円

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