「横浜武道館」開館祝い式典 野村忠宏さん記念演武も

新たに整備された横浜武道館=横浜市中区

 横浜文化体育館の再整備事業の一環で、横浜市がサブアリーナとして整備した「横浜武道館」(同市中区)の開館を祝う記念式典が18日、同所であった。関係者ら約380人が出席し、「地域のにぎわいづくりの拠点」の門出を祝った。供用開始は24日から。

 現体育館近くの旧横浜総合高校跡地に整備された武道館は、地上4階建て。1階に武道場、2階以上はアリーナとなっており、最大約3千人の観客を収容できる。スポーツの国際大会からコンサート、展示会などにも対応できるという。

 記念式典で林文子市長は「本格的な武道館の整備は横浜にとっての長年の悲願であり、感慨深い。関内地区のにぎわいづくりの核になるものだ」とあいさつ。来賓による鏡開きや、柔道男子60キロ級で五輪3連覇を果たした野村忠宏さんによる記念演武も行われた。

 新型コロナウイルスの感染防止のため、エントランスに体温を自動で測定するサーモグラフィーを用意したり、鏡開きに空の酒樽を使ったりして感染防止策を講じた。

 式典後には、相撲や空手など市内10の武道団体による合同演武会が開かれ、きびきびとした動作で日頃の鍛錬の成果を披露した。

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