応援の気持ち込め福袋に 購入者からの声に手応え セテラ社長・坂本さん

「喜んでくれる取引先がいて励みになる」と話す坂本さん=島原市

 「長崎県を応援する気持ちを込めて選んだ」「巣ごもりの大きな助け。業者さんも助かるのであれば、ウィンウィン(相互利益)」-。購入者からの声に手応えを感じている。
 「島原手延べそうめん」など名産品のインターネット販売を手掛けるセテラ(島原市下川尻町)が、5月から通信販売する土産品詰め合わせセット「長崎九州復興福袋」。コロナ禍の中、売り上げが半分以下となった地元業者の苦境を知り、「在庫の現金化で損失の補塡(ほてん)に貢献したい」と思い立った。同社のネット販売ルートを活用し、観光需要の低迷で在庫を大量に抱える土産品製造業者の支援を図っている。
 約10社が製造するそうめんやカステラ、丸ぼうろなど約10種類が入った復興福袋は、小売価格で1.4倍相当の商品を詰め合わせている。販売開始から約2カ月。ネット上の口コミなどで評判を呼び、全国から引き合いが増えている。15日現在、5千円と1万円の2種類を合わせ約2200セットが売れた。
 「採算は厳しいがお互いさま。『助かっている』と喜んでくれる取引先がいて励みになる」

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