伝統校対決 長商が快勝 主将「最終的に頂点を」

【2回戦、長崎商-海星】1回表長崎商1死満塁、一ノ瀬が適時内野安打を放つ=県営ビッグNスタジアム

 創部100周年の長崎商が、海星との伝統校対決を制して初戦を突破。1回戦を経験してきた昨夏の王者との接戦も予想されたが、五回コールド勝ちと思わぬ大差がついた。主将の相川は「1点ずつという意識がこういう結果につながった。非常にいいスタートが切れた」と汗を拭った。
 攻撃は11四死球を得た上で12安打を浴びせた。相手の制球が乱れる中、ストライクを取りにきた甘い球を迷わず打ち返した。エース一ノ瀬は「緊張して」与四死球5とやや力みもあったが、要所で切れのある直球やスライダーをコーナーに決めて5回2失点と粘投。打っても4安打と気を吐いた左腕は「ピッチングの反省が多い。バッティングは振ったら当たったという感じ」と謙虚に振り返った。
 合言葉である「長崎で一番長い夏」へ、まず最初のヤマ場を越えたチーム。相川は「やることは次も変わらない。一つ一つ目の前のことをやって、最終的に頂点を取れれば」と言葉に力を込めた。

© 株式会社長崎新聞社