エンゼルスの新戦力・レンドン 開幕戦欠場の可能性も

エンゼルスの今年の補強の目玉であるアンソニー・レンドンだが、開幕戦を万全の状態で迎えられるかどうかは微妙な状況だ。レンドンは日本時間7月16日に行われた紅白戦でのスイング時に腹斜筋の張りを訴え、それに対処する状況が続いている。ジョー・マドン監督は日本時間7月19日、「万全の状態で開幕を迎えられるチャンスはある」としつつも、それを断言することはできなかった。

7年契約でエンゼルスに加入したレンドンは「状態は良いよ」と口にしてはいるものの、2日連続で紅白戦のスタメンから外れた。レンドン自身はそれほど深刻には捉えていないが、マドンは「腹斜筋の故障は厄介になる可能性がある」と懸念を表明。日本時間7月25日に敵地オークランド・コロシアムで行われるアスレチックスとの開幕戦にレンドンが出場できるかどうかは不透明だ。

マドンは「状態は良いと彼は言っているけれど、実際のところはわからない。とにかく辛抱強く待つしかないね。わからないことを推測するようなこともしたくない」と率直な心情を吐露。「彼が開幕に間に合うと信じたいけれど、もし間に合わないのであればプランBを準備しないといけないね」とレンドン不在のケースに備えた準備を進めていく方針を明らかにした。

レンドン不在で開幕を迎える場合、マドンはデービッド・フレッチャーを二塁から三塁へ移し、二塁にトミー・ラステラを起用すると見られている。アスレチックスの開幕投手は右腕のフランキー・モンタスに決定しており、レンドンが間に合う場合でも、右打者のフレッチャーではなく、左打者のラステラが優先的に起用されるかもしれない。

レンドンは昨年、ナショナルズで打率.319、34本塁打、126打点、OPS1.010の好成績をマークして打点王のタイトルを獲得し、球団史上初のワールドシリーズ制覇にも貢献。7年2億4500万ドルの超大型契約で加入したエンゼルスではマイク・トラウトや大谷翔平とともに打線の中心として期待されているだけに、開幕に間に合わないようなことがあれば、エンゼルスにとって大きな痛手となる。

© MLB Advanced Media, LP.