県陸上選手権 “長崎国体世代”が躍動 永田(住友電工)、松本(チョープロ)

大会新Vを飾った男子100メートルの永田(住友電工)=トランスコスモススタジアム長崎

 2014年長崎国体から6年。当時“国体世代”の高校3年生として活躍した男子100メートルの永田(諫早高-慶大-住友電工)と走り高跳びの松本(諫早農高-福岡大-チョープロ)が、そろって大会新をマークして会場を盛り上げた。
 永田はこの大会に合わせて帰省。コロナ禍でもしっかりと「10秒10台」を視野に入れたトレーニングを積んできた。この会場でのレースは、社会人になって初めて。「成長した姿を見せたい」という思いを、決勝タイム10秒40の走りで表現して「長崎で今季のいいスタートが切れた」と満足そうな笑みを浮かべた。
 松本はこの会場が練習拠点。この日は痛みがある足への負担を考慮して、通常の3分の2ほどの助走で臨みながら、2メートル15をマークした。目指す自己ベスト(2メートル24)レベルへの復調へ向けて手応えをつかんだ23歳は「会社の人たちも見に来てくれて力になった」と楽しそうに振り返った。
 トラックをさっそうと駆け抜ける永田、高いバーをしなやかにクリアする松本-。会場からは感嘆を込めた拍手が湧き、中高生は憧れのまなざしを送った。永田は「そういう存在になれたとしたらうれしい。もっと長崎の陸上界を盛り上げていけたら」とさらなる飛躍を誓っていた。

走り高跳びの松本(チョープロ)=トランスコスモススタジアム長崎

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