24日(金)頃は梅雨前線の影響で、西日本を中心に大雨のおそれがある。また、今週は、平年だと九州から東北南部まで梅雨明けを迎える時季にあたるが、今年は平年より遅い梅雨明けの所が多くなりそうだ。
19日(日)夜にかけては東北北部を中心に激しい雷雨のおそれ
19日(日)は、梅雨前線が九州から本州の南の海上へのび、上空に寒気を伴った低気圧が東北北部付近を通過している。この影響で、19日午後4時現在、九州や東北北部を中心に雨雲が発達している。特に、岩手県内では1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が発表された。19日夜にかけても東北北部を中心に局地的に激しい雨が降り、大雨のおそれがある。低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、土砂災害に注意・警戒が必要だ。
そのほかの地域では梅雨の晴れ間の広がっている所が多いものの、湿った空気などの影響で、大気の状態はやや不安定になっている。19日夜にかけては、山沿いを中心に急な雨や雷雨に注意が必要だ。
週明けは日曜以上に不安定な天気
20日(月)には、東北付近の低気圧は海上へ離れ、梅雨前線の活動も弱まる見通し。このため、西日本を中心に晴れ間の出る所もありそうだ。ただ、湿った空気の影響で大気の状態は不安定で、西日本や東日本では午後を中心に日曜日よりも広い範囲で雨や雷雨となり、局地的には激しく降るおそれもある。落雷や突風、短い時間での大雨による低い土地の浸水などに注意が必要だ。
また、気温は全国的に30℃前後まで上がる所が多く、かなり蒸し暑くなる見込み。水分をこまめにとるなど、引き続き熱中症対策も心掛けたい。
24日(金)頃は大雨のおそれ
22日(水)頃になると梅雨前線は再び本州付近へのび、広く梅雨空が戻る見込み。特に、24日(金)頃は前線の活動が活発化し、西日本を中心に大雨のおそれがあり、最新の情報に注意が必要。
今週は、平年だと九州から東北南部まで梅雨明けを迎える時季にあたるが、夏空をもたらす太平洋高気圧が本州付近に安定して張り出してくるのは週末以降になる見込み。今年は平年より遅い梅雨明けの所が多くなりそうだ。
(気象予報士・佐々木聡美)