保護ネコを新たな家族に 大村の保護シェルターで譲渡会

保護されたネコと触れ合う来場者=大村市

 飼育頭数が多すぎて適切な世話ができなくなる「多頭飼育崩壊」の状態にあったネコの保護に取り組む「アニマルレスキューハッピーりぼん」(田崎直美代表)は18日、長崎県大村市竹松本町の保護シェルターで初めての譲渡会を開いた。
 同団体は、市内の民家で多頭飼育崩壊が発生しているとの情報を得た田崎代表らが1月に設立。シェルターを用意して約40匹を保護しており、クラウドファンディングを通じて資金を集め、譲渡会が開ける交流スペースなどを整備した。
 この日は団体で世話しているネコのほか、市民らが保護しているネコを含め計約15匹の飼育希望者を募集し、5匹の飼い主が決まった。来場者はネコと遊んだり抱いたりして触れ合いながら新しい家族を求めていた。
 シェルターには避妊去勢手術ができるスペースも整備する予定。田崎代表は「地域の方から野良ネコに関する相談を受けることも多く、できる範囲で相談に乗りたい。まずは保護しているネコを新しい家族につなげるのが目標」と話した。
 次の譲渡会は8月8日に開催する。問い合わせは田崎代表(電080.3789.3917)。

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