長崎大水害から38年になるのを前に、長崎市東長崎地区の住民でつくる「八郎川慰霊の灯実行委員会」は19日、慰霊碑を掃除して花束をささげ、犠牲者を追悼した。
1982年7月23日に発生した長崎大水害では死者・行方不明者が299人に上り、八郎川が氾濫した同地区では70人以上が亡くなった。実行委は昨年、小学校で防災授業をし、子どもたちの手作り灯籠を八郎川に浮かべる慰霊祭を7月14日に実施した。今年はコロナ禍で中止した。
実行委のメンバー約20人が長崎大水害碑の汚れを落とし、線香と花束を手向けて黙とうした。
実行委員長の木村武夫さん(41)は「大水害を知らない世代が増えているが、決して人ごとではない。活動を通して、一人一人が防災意識を持ち、自分の命を守ることができるよう啓発し続けたい」と話した。
長崎大水害の犠牲者を追悼 慰霊祭は中止に
- Published
- 2020/07/19 23:44 (JST)
- Updated
- 2020/07/20 10:05 (JST)
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