川崎市内1~6月、火災死者は6人 半数は高齢者、逃げ遅れ

 川崎市消防局は、2020年上半期(1~6月)の火災概要をまとめた。死者は6人で前年同期に比べて2人増え、いずれも住宅火災によるものだった。うち3人は65歳以上で、逃げ遅れたことが原因だった。

 発生件数は153件(前年同期比14件減)。内訳は、建物火災が111件(2件増)で全体の72.6%を占めた。うち85件が住宅火災で、死者6人のうち、共同住宅が5人、一戸建て住宅が1人だった。

 出火原因で最多は、放火(疑いを含む)の26件(1件増)。こんろ24件(2件増)、たばこ23件(11件減)が続き、電気機器(7件増)と配線器具(1件減)がいずれも11件だった。

 市消防局予防課によると、電気機器のうち7件は充電式電池といい、同課は「バッテリーは純正品を使用し、捨てる際は販売店や回収協力店などで適正に処分するなど、火災予防をお願いしたい」と呼び掛けている。

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