Rソックスの右腕・マクヒューが出場辞退 2015年に19勝

投手陣のコマ不足が顕著なレッドソックスにおいて、先発もリリーフもこなせるコリン・マクヒューは貴重な戦力と見なされていた。ところが、日本時間7月20日、マクヒューがレッドソックス投手陣の救世主となる可能性は消滅した。33歳の右腕・マクヒューは、2020年シーズンの出場辞退を決めたことを明らかにした。

レッドソックスは今年3月、年俸60万ドルの1年契約でマクヒューを獲得。マクヒューは右屈筋腱痛を抱えていたため、契約時点では7月ごろの戦列復帰を期待されていた。つまり、回復が順調であればシーズン開幕から登板できるはずだったが、回復具合は今一つ。ロン・レネキー監督によると、マクヒューの出場辞退の決断は、新型コロナウイルスよりも右腕のコンディションのほうが大きく影響しているという。

「彼の右腕は彼が望んでいた状態にならなかったようだ」とレネキー。「彼はある程度の期間を故障者リストで過ごさなければならないことを認識している。パンデミックの状況において、故障者リストに入るより自宅で家族と過ごすほうが安心だと考えたようだ。それが彼の決断さ」とマクヒューの出場辞退の理由を説明した。

マクヒューは日本時間7月19日、レネキーにテキストメッセージを送り、出場辞退の意思を伝えたという。レネキーは「我々は彼の決断をサポートするよ。彼にとってタフな決断だったことは理解しているし、(その決断を)私に伝えるのも大変だったと思う。でも彼は、これが彼自身と彼の家族にとってベストの選択であると判断したんだ」と語り、マクヒューの決断に理解を示した。

2012年にメッツでメジャーデビューしたマクヒューは、ロッキーズを経て2014年にアストロズへ加入し、いきなり11勝&防御率2.73の好成績をマーク。2015年には19勝&203.2イニングという自己最高の成績を残した。2018年はリリーフで58試合に登板して防御率1.99の好成績。昨年は故障の影響もあって調子が上がらず、先発で8試合、リリーフで27試合に登板して4勝5敗、5ホールド、防御率4.70という成績だった。

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