付き合い始めた日やお互いの誕生日…。ふたりにとって大切な記念日。そんな記念日を彼氏に忘れられて、悲しい思いをした女性は多いのではないでしょうか?「大事な記念日を忘れられるなんて、彼氏に大切にされてないのかも…」と悩む女性もいることでしょう。
でも実は、記念日を忘れてしまうのは、男女別でいうと圧倒的に男性のほうが多く、それには理由があるのだそう。
ということで今回は、どうして男性は記念日を忘れてしまうのか、その原因と、対策について解説していきたいと思います。
男性が記念日を忘れる理由
感情とともに記憶することが不得意だから
脳の記憶に関する研究によれば、男性の脳と女性の脳では、「記憶の仕方」に大きな違いが見られることがわかっています。
女性は、脳の中で「エピソード記憶(個人的体験や出来事についての記憶で、時間や場所、感情などの情報が含まれた記憶)」に関する働きをしている「海馬」が男性より大きいといわれています(※1)。
そのため、自分にとって印象に残った出来事(プロポーズ、結婚式、出産、そのエピソードや印象的なこと、浮気、死別などの悲しい、悔しい感情など)が、しっかり記憶されやすいとされています。つまり、「記念日」を忘れにくいのです。
いっぽう、男性は女性より海馬が小さい傾向にあるので、幸せや楽しいと感じたことを、記憶と連動して覚えておくことが得意ではないといわれています。
女性が誕生日を忘れられて「悲しい、寂しい」という気持ちを感じていることが、実感としてわからないということが多く、「楽しかった」「嬉しかった」という記憶と日付をセットにして覚えておくこと自体が、男性は苦手です。
※1 参考書籍
齊藤 勇 監修(2013)『面白いほどよくわかる!「男」がわかる心理学』西東社
男性は女性より物忘れが多いから
30歳以上の男性37,405人を分析し、BMC心理学誌に掲載されたノルウェーの研究者による研究では、年齢に関係なく男性は女性よりも物忘れが多いことが明らかになったそうです(※2)。
つまり、そもそも女性より忘れやすいので、記念日も忘れてしまうということなんですね。
※2 参考文献
Gender differences in subjective memory impairment in a general population: the HUNT study, Norway
https://bmcpsychology.biomedcentral.com/articles/10.1186/2050-7283-1-19
過ぎたことを忘れてしまいやすいから
先ほどもお話しましたが、男性は女性に比べて海馬が小さいので、過ぎたことを比較的に忘れてしまいやすいとされています。
また過ぎたことよりも、これから先の楽しさや幸せを本能的に探す習性があるため、終わったことは終わったこととして忘れてしまうのだとか。
なかには、そもそも彼女の誕生日をしっかりと記憶していないパターンや、仕事以外のスケジュールを把握することが苦手な男性も多いといわれています。
一度にひとつのことしか集中できないから
女性の脳はマルチタスクに優れているといわれていますが、男性は脳の構造上、一度にひとつのことしか集中できない人が多いといわれています。
そのため例えば、仕事に熱中していると、どうしても仕事優先モードになり、個人的なことは後回しにし、「記念日」を忘れてしまう傾向があります。
男性は「変化しない性」だから
女性は生理や出産など、体に大きな変化がある「変化する性」で、「自分の体の時間」に対して、とても敏感。そのため、男性より一瞬一瞬の時間や、節目などがとても大切に感じられます。
いっぽう男性は、女性の生理や出産のように体に大きな変化があまりなく、自分の体に対する変化については女性より鈍感。そのため時間感覚も年をとる感覚も女性と比べて敏感でなく、時の流れに区切りをつけるという感覚があまりありません。
なので、そもそも誕生日を特別な日だと思っていない、記念日にそれほどこだわりがない男性も少なくありません。
なかには確信犯的にすっぽかしている男性も…
例えば、金欠だったり、プレゼントを準備する時間をとれなかったりすると、「ちょっと怒られるだけで済むならいいか」と、確信犯的にすっぽかしている男性もいるようです。
なかには、忘れる口実を作るためにわざとすっぽかす男性もいるのだとか…。
男性が記念日を忘れるのは、脳の違いが主な原因のようですね。女性としてはとても残念ですが、ある程度、仕方ないのかも…。
でも、やっぱり記念日当日に何もしないなんて寂しいですよね。
続いては、彼氏が記念日を忘れないようにする方法についてお話します。
対策!彼氏が記念日を忘れないようにする方法
前もって伝えてる、リマインドする
例えば、「私の誕生日、来月の○日だからね!」と前もって伝えておくほうがベター。彼氏が記念日を忘れてしまう前に、優しく教えてあげましょう。気づいてもらうのを待つよりも、素直に2人でお祝いをしていきたいという気持ちを伝えるのがおすすめです。
また、記念日が近づいてきたら、リマインドしてあげると、より安心です。何度も言うのはちょっと…という人もいるかもしれませんが、忘れられて悲しい気持ちになるより良いと思いますよ。
カレンダーや手帳に書いてもらう
女性に比べると男性は、手帳やカレンダーに記念日を書いたり、印をつける人は少ないですよね。忘れないようにしようと意識するだけでは、なかなか覚えていられないもの。
わかりやすく、目につきやすいように、カレンダーや手帳に書いたり、印をつけてもらいましょう。
カップルアプリを使ってみる
恋人同士で一緒に使うカップルアプリを使うのもおすすめです。私も使っているのですが、記念日設定機能はもちろん、カウントダウン機能、写真をシェア機能、デートスポットおすすめ機能などがあるものもあります。
★参考アプリ
・カップル専用アプリCouples (カップルズ)で記念日共有
・Between(ビトウィーン)-カップル専用アプリで楽しい恋
褒めて伸ばしてみる
そもそもイベント事に興味がない男性が多いのも事実。
そんな彼には「この日だけお願い」と甘えて機会を設け、祝ってくれたら最大級に喜んで、褒めまくりましょう。
男性は女性が喜ぶのが好きなので、大喜びをすると、彼は次回から積極的に祝ってくれるかもしれません。
試せそうな対策はありましたか?
私は、リマインド&カップルアプリのW作戦で対策しています。忘れられてショック受けるよりメンタル的に快適ですよ!
続いては、彼氏に記念日を忘れられたときの対処法についてお伝えします。
彼氏に記念日を忘れられたときの対処法
脳の構造の問題だと思う
先ほど解説したように男性は女性より記念日を忘れやすい脳の構造になっています。ですから、記念日を忘れっぽいのは彼個人の問題ではなく、男性の脳の仕業なのだと思い、目くじらをたてないようにしましょう。
誕生日を彼氏が忘れてしまったら、「仕事が忙しかったのかもと許してあげるくらいが良いですね。
怒らずに、記念日であることを伝える
男性からの記念日を忘れたことに対し謝罪してきたら(それに誠意を感じたら)、しつこく怒らず、「来年はよろしくね!」と可愛くお願いしましょう。
しつこく怒るよりも、理解のある女性と思ってもらうほうが、ふたりの関係はもっと良くなるはずです。
軽くすねてみる、おねだりしてみる
怒るのはNGですが、軽くすねるのは可愛らしくておすすめ。「楽しみにしていたのに~!」と可愛らしくすねる程度なら、可愛いと思う男性が多いでしょう。
または、「じゃ、今度ちょっと良いレストラン連れて行って」など軽くおねだりしみるのもおすすめです。
すると、彼氏は可愛いなと思いながら、「ごめん、ごめん」といって、謝ってフォローしようとしてくれるはずです。
忘れられて悲しいと伝える
軽くすねたりおねだりするだけじゃ心にモヤモヤが残るという人は、はっきりと「記念日を忘れられて悲しい」と思いを伝えましょう。「次は忘れないで」と付け加えると◎。
男性は女性が悲しむことに敏感といわれているので、次の予防にもつながると思います。
記念日トラブルなしの仲良しカップルに
男性のほうが記念日を覚えるのは苦手な傾向にあるのは事実。
忘れがちな彼氏と記念日を祝っていきたいなら、自分から対策を打つ必要があります。「きっと覚えていてくれる」「気づいてくれる」と相手の行動を期待するより、「お互いの誕生日はふたりで楽しく過ごそうね」などと自分からのアプローチも必要でしょう。
ただ、記念日にこだわりすぎると彼氏がイライラしてしまう可能性もあるので、ある程度、折り合いをつける必要があると思います。
大切なのはふたりで、ふたりに合うルール作りをすること。
ぜひ今回の記事を参考に、記念日トラブルなしの仲良しカップルになってくださいね!
この記事を書いた人:
クチン
80年代に憧れ、90年代を引きずっているライター。将来は可愛いおばあちゃんになりたい! 「クチン」はインドネシア・マレー語で「猫」という意味です。