【新型コロナ】神奈川の感染者2千人超え 増える若年層、経路不明も6割

県内の日別陽性患者数の推移

 新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、神奈川県内では20日、11人の新規感染者が確認され、感染者の累計が2千人を超えた。1月16日に初めて感染が確認されてから約半年。6月末以降は若年層を中心に増加傾向にある一方、直近では家族内感染などで50~60代も増加しており、県は感染防止対策の徹底を呼び掛けている。

 県の分析(7月17日まとめ)によると、4月の流行時には60代以上の高齢者が比較的多かったものの、6月以降は接待を伴う飲食店でクラスター(感染者集団)が発生するなど、30代までの若年層の感染者増が目立っている。新規感染者の年代別割合では、20代は4月に14%、5月に17%だったが、6月は40%に上昇。7月に入ってからは43%を占めている。

 ただ、7月中旬には40~50代が急増。感染経路別の動向でも、7日以降は家族内感染と職場内感染が増えている。ただ感染経路不明の割合は60%と高い水準で推移しており、市中感染の広がりが懸念されている。

 県は17日、直近1週間(11~17日)の新規感染者数が1日平均33.43人となり、基準(33人以上)に達したとして県独自の警報「神奈川警戒アラート」を初めて発動した。発動に伴い医療機関に対し即応病床数の拡大を要請する予定だったが、病床数が十分確保できているとして見送った。

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