大輪ヤマユリ今年も公開 23日から二宮

地域住民が手入れするヤマユリ=二宮町立一色小学校

 神奈川県二宮町立一色小学校(同町百合が丘)の裏山で、地域住民が手入れして育てているヤマユリが23日から一般公開される。梅雨の晴れ間に白い大輪を咲かせ、住民は「長雨の影響を心配したが例年より早い開花。連休中に見頃を迎えるのでは」と期待を寄せている。26日まで。

 かつては多くのヤマユリが丘陵地帯に自生し「百合が丘」の地名の由来となったが、近年は開発によって多くが姿を消した。「友情の山」と呼ばれる同校の裏山には300本以上のヤマユリが残り、貴重な群生地となっている。

 地域のシンボルとして、住民らでつくる「一色小学校区地域再生協議会」が雑草刈りや散策路を整備。校内を開放した一般公開も今回で5年目を迎える。新型コロナウイルスの影響で多くの地域行事が中止となる中で、同協議会の廣上正市事務局長は「久しぶりの地域のイベントでリフレッシュしてほしい」と呼び掛けている。

 公開は午前10時から午後3時まで。当日朝に雨天の場合は中止となる。

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