メッツ・ラウリーがIL入り 昨年は出場9試合のみ

新型コロナウイルスの影響による3ヶ月以上の中断期間は、ジェッド・ラウリー(メッツ)の故障が癒えるのに十分ではなかったようだ。メッツは日本時間7月21日、左膝の違和感を理由にラウリーを故障者リストに登録したことを発表。ラウリーは今週中に医者の診察を受け、故障の原因についてさらなる詳細な情報を得る予定となっている。

2018年にアスレチックスで23本塁打、99打点、OPS.801の好成績を残し、自身初のオールスター・ゲーム選出を果たしたラウリーは、同年オフに2年2000万ドルでメッツに加入。しかし、左膝や右ふくらはぎの故障に悩まされ、わずか9試合しか出場できず、8打席でヒットを1本も打てなかった(7打数ノーヒット4三振)。

2年契約の2年目を迎えた今年も、コンディションは万全には程遠く、故障者リスト入りが決定した。「プロとして、グラウンドに立つことができるように全力を注ぐ。僕に言えるのはこれだけだ」とラウリー。「チームの一員になりたい。チームに貢献したい。そのために僕はメッツと契約したのだから」と切実に語った。

ラウリーは昨年までメジャーで12年間プレーし、100試合以上に出場したシーズンが4度ある(2013年、2014年、2017年、2018年。規定打席到達もこの4度だけ)が、いずれもアスレチックス在籍時。アスレチックスでは正遊撃手ないし正二塁手として見事な働きを見せてきたものの、他球団へ移ると故障が相次ぎ、まともにプレーできないという不思議な状況が続いている。

メッツは二塁にロビンソン・カノー、三塁にジェフ・マクニール、遊撃にアメッド・ロサリオというレギュラーがおり、ラウリーは健康を取り戻したとしても、二塁と三塁の控えに過ぎない。年俸の大部分を負担したうえで、正二塁手不在のアスレチックスへトレードしてしまう手もあるが、まともにプレーできない状態ではそれも不可能だ。ラウリーは今年もほとんどプレーできないまま、メッツでの2年間を終えることになってしまうかもしれない。

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