カージナルス・マルティネスがローテ入り 金廣鉉は抑えか

カージナルスのマイク・シルト監督は日本時間7月21日、カルロス・マルティネスを開幕ローテーションに入れることを明言した。マルティネスは新加入の金廣鉉(キム・グァンヒョン)とスプリング・トレーニングの時点から先発5番手の座を争っていたが、その争いを制して開幕ローテ入りが決定。ブルペンに回る金廣鉉はクローザーを務める可能性があるようだ。

カージナルスの開幕ローテーションは、ジャック・フラハティ、アダム・ウェインライト、ダコタ・ハドソン、マイルズ・マイコラス、マルティネスの5人で形成されることになった。本拠地ブッシュ・スタジアムでのパイレーツとの開幕3連戦ではフラハティ、ウェインライト、ハドソンの3人が登板。翌週はオフが2日あるものの、中4日の登板間隔にこだわらず、開幕4戦目でマイコラス、5戦目でマルティネスが先発する予定となっている。

マルティネスは2015年から3年連続で2ケタ勝利をマークするなど、一時はチームのエース格として活躍。故障の影響もあって2018年途中にリリーフへ回り、昨年はトミー・ジョン手術で離脱したジョーダン・ヒックスに代わってシーズン途中からクローザーを務めた。今年は本人の希望により先発としての調整を進めてきたため、ローテ争いの行方が注目されていた。

一方、2年契約で加入した金廣鉉は、マルティネスとのローテ争いに敗れ、ブルペンの一員として開幕を迎えることになった。カージナルスはクローザー候補のジオバニー・ガジェゴスの調整が遅れており、開幕には間に合わない。貴重な左腕であるアンドリュー・ミラーをフレキシブルに起用したいという事情もあり、ライアン・ヘルスリーやジュニア・ヘルナンデスといった若手右腕が代役クローザー候補となっていたが、マルティネスと熾烈なローテ争いを演じた金廣鉉がクローザーを務める可能性もあると見られている。

カージナルス投手陣は昨年、リーグ2位のチーム防御率3.80を記録。質量とも充実した戦力を維持しており、今年も投手力はカージナルスの強みとなりそうだ。

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