被災者向けに車を貸し出し 日本カーシェアリング協会

日本カーシェアリング協会のスタッフ(左)から車の説明を聞く原田英一さん=18日、人吉市

 日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)は18日、人吉市下城本町の市カルチャーパレス駐車場で、豪雨災害被災者への車の無償貸し出しを始めた。

 同協会は東日本大震災を機に設立。熊本地震や西日本豪雨などでも、車が使えなくなった被災者への支援に取り組んだ。今回の豪雨災害では、7月末までに同市で53台を貸し出す予定。

 この日は、乗用車と軽乗用車の計3台を用意。吉澤武彦代表理事(41)らが、先着順で選ばれた3世帯に車を引き渡した。自宅が浸水し、車も水没したという無職原田英一さん(83)=同市九日町=は「やっと薬や電球を買いに行ける」と笑顔で軽乗用車のハンドルを握った。同協会は、車の寄付(県内限定)と貸し出し希望者を受け付けている。専用電話TEL070(1146)6506。

(田中慎太朗)

熊本日日新聞 2020年7月19日掲載

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