【新型コロナ】和歌山市保健所職員含む3人の感染確認

和歌山県は、きょう(21日)和歌山市保健所の職員1人を含む10代から60代の男女3人が、あらたに新型コロナウイルスに感染したことを確認しました。

あらたな感染者について発表する野尻技監(左)(7月21日・和歌山県庁)

このうち、和歌山市在住で和歌山市南保健センターに務める30代の女性職員は、今月4日と11日に大阪へ1人で買い物に出かけ、14日に38度5分の発熱があらわれ、翌日(15日)いったん熱は下がりましたが、17日からは味覚と嗅覚に異常があらわれたため、医療機関を受診し、検体を採取した結果、きょう、陽性反応が出ました。女性は、きょう入院する予定で、症状は安定しています。

和歌山市保健所では、ただちに市南保健センターを消毒し、職員12人と相談業務で応対した市民7人、それに医療機関の1人のあわせて20人について、濃厚接触者としてPCR検査を行う予定です。

2人目の岩出保健所管内に住む60代の会社経営の男性は、きのう(20日)感染が発表された岩出保健所管内に住む60代の男性の友人で、今月4日から9日まで沖縄旅行に出かけ、14日にノドの痛みを訴えました。18日に、先に感染した友人と大阪へ出かけ、ゴルフと会食をしたことから、濃厚接触者として検体を採取した結果、きのう陽性反応が出ました。男性はきょう入院し、症状は安定していて、県では家族や友人らのPCR検査を急いでいます。 

3人目の岩出保健所管内在住で和歌山市内の会社に勤める10代の男性は、今月3日に仕事で兵庫県に出かけたほか、11日には大阪の友人宅に泊まりました。翌12日から味覚と嗅覚に異常があらわれ、16日に医療機関を受診しましたが、そこでは感染の疑いはないと診断され、きのう別の医療機関を受診し検体を採取した結果、きょう陽性が確認されました。男性はきょう入院する予定で、病状は安定していて、県が家族や親戚らのPCR検査を急いでいます。

県内で新型コロナウイルスに感染したのは、死亡した3人を含め、これで96人となりました。また、入院している人は、きょう感染が確認された3人が加わった一方、今月12日に感染が確認された10代の女性と50代の女性の2人が退院し、あわせて18人となっています。

県・福祉保健部の野尻孝子(のじり・たかこ)技監は「和歌山県内で市中感染が広がっているという認識はまだないが、引き続き、マスクの着用や手洗い、手と指の消毒を徹底して欲しい。さらに、発熱が無いものの、味覚や嗅覚の異常などがある場合も、出勤や登校はせず、近隣のクリニックを受診して欲しい」と話しています。

© 株式会社和歌山放送