ヤンキース・田中が打者と対戦 初登板は8月1日か

田中将大(ヤンキース)は日本時間7月22日、ジャンカルロ・スタントンの打球が頭部に直撃したアクシデント以来初めて打者と対戦した。軽度の脳震盪を克服してマウンドに戻ってきた田中は20球を投じ、次は中4日で実戦形式の打撃練習に登板する予定となっている。そのステップも順調にクリアすれば、そこから中4日となる日本時間8月1日のレッドソックス戦が2020年シーズンの初登板となる可能性があるようだ。

打球が頭部に直撃した日本時間7月5日以来17日ぶりに打者と対戦した田中は、この日も防球ネットを使わなかった。田中はその理由について「試合中は防球ネットがない」と説明。試合と同じ感覚で投球することを望み、防球ネットの使用にはほとんど興味を示さなかった。

メジャーリーグ公式サイトでヤンキースの番記者を務めるブライアン・ホックは、「ヤンキー・スタジアムのマウンドに立った田中の脳内には、スタントンの打球が直撃した光景が浮かんでいた。しかし、投じた1球目が無事にホームプレートを通過していくのを見て、彼は通常の状態に戻った」と田中の様子を伝えている。

アーロン・ブーン監督は田中の状態について「彼は強いと思った。速球には生命がこもっていたし、非常に良いボールを投げていた。マウンドに戻り、打者と対戦するのは重要なステップだ。彼の投球を見て、本当に安心したよ」とコメント。田中の順調な回復ぶりは指揮官を安心させたようだ。次回の登板では、球数を今回の2倍程度まで増やすことが想定されている。

ヤンキースは、開幕戦にゲリット・コール、開幕2戦目にジェームス・パクストンが先発し、田中が実戦形式の打撃練習で登板する日の開幕3戦目はブルペンデーで乗り切る予定。つまり、田中には先発3番手の座が用意されていることになる。復帰時期について「次の登板次第だと思う。すべてが上手くいけば、(戦列復帰の)準備は整うはず」と語った田中。メジャーのマウンドに戻る日は、そう遠くはなさそうだ。

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