平和祈念大行進 400人規模へ縮小 10月24日

 被爆者団体や市内の自治会などでつくる世界平和祈念行事実行委員会(会長・田上富久長崎市長)は22日、同市内で総会を開き、今年の原爆犠牲者慰霊・世界平和祈念市民大行進を10月24日に規模を縮小して開催すると決めた。大行進では被爆75年を記念して、参加者に被爆クスノキの苗木も配布することも決めた。
 大行進は原爆犠牲者を追悼し、世界に平和を訴える目的で1972年に始まり、例年約3千人が参加している。本年度は「密集」「密接」を避けるため、参加する児童・生徒と関係者の約400人に限定。例年約30分かかるコースを約20分に短縮する。
 クスノキは、山王神社や淵神社などの市内計4カ所から採取した。総会で田上市長は「被爆75年にいろいろな機会で平和を発信していきたい」とあいさつした。

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