5年目も進化中!「猫のひたいほどワイド」の新たな試み「猫ひたRADIO」に迫る

テレビ神奈川(tvk)の生放送の情報番組「猫のひたいほどワイド」(月~木曜午後0:00。テレ玉・チバテレでも放送)。若手俳優の潜入リポートが人気を博す同番組は、「猫ひた」の愛称で視聴者から親しまれ、今年度で放送5年目に突入した。そんな中、番組ではLINE LIVEによる新企画「猫ひたRADIO」の生配信を毎週木曜午後6:00から行っている。

この企画は、岡村帆奈美アナウンサーが進行するラジオ番組で“猫の手も借り隊”の太田裕二と山形匠も毎回出演中。今回は岡村アナと番組の古矢智一プロデューサーを直撃取材し、「猫ひたRADIO」の裏側と可能性を探るとともに、後半では太田と山形からのスペシャルメッセージも紹介する。

視聴者とのつながりから生まれた「猫ひたRADIO」

3月以降、「4周年感謝祭」や番組観覧の中止、ロケの取り止めと「猫ひた」にも新型コロナウイルスの影響が及んだ。古矢プロデューサーは「それでも感染防止対策を講じた上で、出演者のリモート出演など生放送を続けてきました。そんな中、視聴者の方々が前向きに明るくなるような「猫ひた」ならでは“今だからできること”をお届けできないか常に考えていました」と振り返る。こうして生まれたのが、“猫の手も借り隊”が番組オープニングテーマ曲にあわせて、手洗い手順を楽しく紹介する「猫ひた手洗い体操」だ。

一方、この期間にも番組には多くの視聴者からメッセージが寄せられた。古矢プロデューサーは「“ステイホーム中に初めて『猫ひた』を見ました”など、たくさんのメールやFAXをいただきました。生放送では時間が限られているため、貴重なメッセージを紹介する場を設けて、番組観覧時のアフタートーク的な裏話を交えたら、もっと視聴者の方々に楽しんでもらえるのでは、と考え、『猫ひたRADIO』が始まりました」と語る。

岡村アナ「テーマ曲はお風呂で降りてきました!」

6月から本放送を開始した「猫ひたRADIO」の目玉コーナーは、1週間の生放送を振り返る「岡村帆奈美のここだけのは・な・し」だ。岡村アナは「曜日ごとにネタを収集して、忘れないように放送後にメモをして臨んでいます。 メンバーの素顔や番組の裏側を伝えられるよう、できるだけ包み隠さずお話するように心がけています」と毎回、準備万端で冠コーナーを務めている。

また、自身がキーボードを弾いて歌うオリジナルテーマ曲については「古矢プロデューサーから突然『キーボードを使って気の利いた曲を作れる?』と言われたのがきっかけでした。私は、幼稚園の頃から社会人になるまでピアノは習っていましたが、さすがに作曲は初めてでした。『困ったなぁ』とお風呂でのんびりしていたところ…曲が降りてきたんです!(笑)。少しダサいとの声もありますが、皆さんの耳に残ればうれしいです。ぜひ一緒に合唱しましょう!」とお気に入りの様子。

岡村アナの周囲では「猫ひたRADIO」の反響は大きく、番組MCや借り隊メンバーにもリスナーがいる模様。「RADIO」は1週間の振り返りだけでなく、太田と山形のラップバトルや同じく借り隊の内海啓貴が作詞・作曲したジングルの紹介など、ラジオならではの内容もめじろ押しだ。また、太田と山形以外の借り隊がロケ終わりに飛び入り出演することもあり、岡村アナは「テレビよりも緩くしゃべれているので、ある意味やりたい放題でとても楽しい」と明かす。

今後は新たな企画が生まれる場に

「猫ひたRADIO」のこれからについて、古矢プロデューサーは「“こんな企画をやってほしい!”という要望もテレビより実現しやすい環境ですので、ぜひリクエストをお待ちしております。『猫ひたRADIO』から生まれた企画が、お昼の『猫ひた』に逆輸入することもあるかもしれません」、岡村アナも「今後は皆さんからの質問にお答えしたり、卒業生を呼んだり、スタッフにも出演してもらいたいです。ぜひこれからの展開にご期待ください!」とアピールする。

最後に、古矢プロデューサーは「『猫ひた』を見たら『猫ひたRADIO』が聞きたくなる、『猫ひたRADIO』を聞いたら『猫ひた』が見たくなる。そんな関係になればと思っていますので、途中で配信が止まったり、音声バランスが悪かったりと、まだまだトライアル状態ではありますが、温かい目で見守っていただけたらうれしいです」と締めくくった。「猫ひたRADIO」の今後が楽しみだ。

「猫のひたいほどワイド」のLINE LIVEチャンネルでは、「猫ひたRADIO」のアーカイブを聞くことができるほか、「猫ひた」本編の生放送前に展開される楽屋トークの模様も見ることができる。一方、tvk公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/user/tvk3ch)においては、「今日のリポート大賞」を獲得した借り隊の潜入リポートや、「猫ひた手洗い体操」を配信中だ。

特別インタビュー◆太田裕二と山形匠の“ゲスト以上、レギュラー未満”

「猫ひたRADIO」を語る上で欠かせないのが、毎回出演している太田裕二と山形匠。彼らは既にレギュラーと思いきや、まだそうではないようだ。そんな、“ゲスト以上レギュラー未満”な2人に「猫ひたRADIO」への思いを聞いた。

──岡村帆奈美アナウンサーの「猫ひたRADIO」が始まると聞いて、どうでしたか?

太田 「『オファーないの、なんで!?』です(笑)。実はこの『猫ひたRADIO』が生まれたきっかけは、僕のLINE LIVEラジオでして。古矢プロデューサーがそれを聞いて、“この形『猫ひた』でもいけるな!”となったわけです。ゆえに、ワタクシがレギュラーというのは既定路線と思っていたのですが、まさかのオファーなし。無類のラジオ好き太田、叫びました。『…なんで!?』と。毎週力ずくで参戦していますが、ホントは今でも、オファー待ってます(笑)」

山形 「まず『ついに来たか!』と思いました! 『猫ひた』には5年間出演していますが、僕は『猫ひた』でやりたいことリストがたくさんあって、その中にラジオもあったので率直にうれしかったです!」

──ラジオだけに難しさも感じられたのではないですか? またはテレビとは違った面白さの発見などありましたか?

太田 「テレビでは初めて見る方も常に意識していますが、『猫ひたRADIO』は猫ひたファンの方が“気軽に楽しめる空間”というイメージで、好き勝手楽しむのが一番だと思い、好き勝手やっています(笑)。それが面白さにつながればよいかなと。ですので、難しさはないです!(笑)」

山形 「『猫ひた』本放送では動きや、顔芸も駆使して笑いをお届けしています。ラジオは話術だけでリスナーさんを楽しませるというのは難しさもありますが、メインパーソナリティーの岡村アナが締めるところは締めてくれるので安心して自由にお話できています! さすがです!(笑)。LINE LIVEを使ってのラジオ放送なのでリアルタイムでリスナーさんの質問だったり、反応に対応できたりするので、本放送ではできない楽しみ方があると思います! トークスキルも確実に磨かれるので本放送に還元できるのもいいですよね!」

──リスナー及び、視聴者の方へメッセージをお願いします。

太田 「♪(好き勝手に、ラップ風で…)『猫ひたRADIO』で 知れる裏側 魅力にあふれたここは神奈川 変わらぬ楽しさ声で届ける 電波を超えていつでも待ってる♪」

山形 「いつも『猫ひた』を見ていただきありがとうございます! そして! 新たにスタートした『猫ひたRADIO』を聞いていただきありがとうございます!! 僕は出たがりなので毎週ラジオも出させていただいてますが、お楽しみいただいていますでしょうか?(笑)。『猫ひた』全曜日を見て、木曜午後6:00からの『猫ひたRADIO』を聞いていただくと、より楽しめると思います! 毎週ゆる〜くお話ししていますので、ぜひ聞きにきてくださいね! 岡村アナ、裕二とお待ちしております!」

番組初年度から出演する太田と山形は、「猫ひた」本編だけでなく「猫ひたRADIO」にも強い思い入れがあることが感じられた。彼らは既にレギュラーを飛び越えて、岡村アナと並ぶ「猫ひたRADIO」のメインパーソナリティーなのかもしれない。

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