◆横浜DeNA6-0ヤクルト
新主砲のバットも、長いトンネルの出口を照らした。佐野が先制タイムリーにダメ押しの2戦連発アーチと躍動。大貫の快投を援護した。
まずは一回1死一、二塁だ。高橋の高めの直球を捉えて中前打とし、「先制できる場面だったので、思い切って打ちにいった」。だが、4番の仕事はこれで終わらない。
大貫が初安打を許した直後の七回だ。無死一塁から寺島のカットボールを左翼席へ。2夜連続の一発に「ファン以上に僕がホームランを待っていた」。球場のボルテージを再び高めてみせた。
「左対左」を苦にしない。この試合前まで左投手相手に4割1分2厘と結果を残している背番号44。スタンドのファンと今季初めて勝利を分かち合い、「連敗の分、取り返して優勝を目指していく」。再浮上への推進力となる。