特殊詐欺実行役募集ツイートに直接警告リプライ 神奈川県警、若者加担防止へ

特殊詐欺に加担しないよう注意喚起する県警の投稿。ハローワークの紹介も

 若者をターゲットにツイッターで特殊詐欺の実行役を募る書き込みが目立つことから、神奈川県警は4月から「サギパトツイッター」のアカウントを開設、こうした書き込みに対して警告文を返信する取り組みを始めた。「闇バイト」や「受け」「出し」などの隠語を検索し、報酬目当てで安易に実行役を引き受けようとしている人にも「受け取り役は捕まる役」「後悔しても戻れない」などと投稿し、注意喚起している。

 ツイッターで検索すると、「神奈川or都内で受け出しの人員募集」「自由出勤で仕事完了後、即日支給」などと、特殊詐欺の実行役を募る書き込みが次々に見つかる。

 県警によると、6月末までにこうした書き込みへの警告文を89回、募集に関心を示した人への注意喚起を35回行った。今年上半期に県警が特殊詐欺に加担したとして詐欺容疑などで摘発した102人のうち、約8割にあたる79人が10~20代の若者だった。生活安全総務課は「実行役は確実に切り捨てられる。若者が安易に加担し、後悔しないよう注意喚起に努める」としている。

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