5カ月ぶり有観客公演、万雷の拍手 神奈川フィル

5カ月ぶりにコンサートを行った神奈川フィル=横浜みなとみらいホール

 新型コロナウイルスの影響で公演を自粛していた神奈川フィルハーモニー管弦楽団が23日、横浜みなとみらいホール(横浜市西区)でコンサートを開催した。同楽団が観客の前で演奏するのは2月22日以来、約5カ月ぶり。

 神奈川芸術協会の主催で「神奈川フィルハーモニー管弦楽団再開公演」と銘打った「華麗なるコンチェルト・シリーズ」の第15回。演奏者間のソーシャルディスタンスを確保するために、当初予定されていた演目を変更した。

 久しぶりにステージに上がったオーケストラは、R・シュトラウス「13管楽器のためのセレナード」、チャイコフスキー「弦楽セレナード」に続いてベートーベンの交響曲第5番「運命」を演奏。気迫にあふれた演奏に、観客は万雷の拍手を送った。

 演奏後、同楽団常任指揮者の川瀬賢太郎氏は「リハーサルで久々に音を合わせた瞬間、音楽は生活に絶対必要なものだと思った。僕たちにできることは音楽を絶やさないこと。今日足を運んでくださった方に感謝したい」とあいさつした。

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