三重県は24日、県外へ通勤する桑名市の20代の男性会社員と、鈴鹿市の20代の男子学生が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。
県内の感染者は、のべ63人となりました。
三重県によりますと、感染が確認された桑名市の20代の男性は愛知県内の会社に勤めていて、20日から頭痛や倦怠感などの症状があったということです。
PCR検査の結果、23日に陽性が確認され、県内の医療機関に入院しました。
男性は日ごろからマスクを着用し、移動はすべて自家用車を使用していたということです。
男性は、今月中旬に名古屋市内でクラスターが確認されたカラオケバーと同じ地区にある飲食店に複数回出入りしていて、三重県ではそこで感染した可能性が高いとみて名古屋市と連携をとり調査を進めています。
県内での濃厚接触者は、現時点で同居する家族7人が特定されていますが、PCR検査の結果、全員が陰性でした。
一方、鈴鹿市に住む20代の男子学生は、滋賀県内の専門学校に自家用車と鉄道で通っていて、同じ学校に通う友人が感染したと連絡を受けてPCR検査を受けたところ、23日に陽性が確認され県内の医療機関に入院しました。
男子学生は12日と13日に発熱などの症状がありましたが、14日から現在まで症状はないということです。
この男子学生の県内での濃厚接触者は同居する家族4人で、三重県では検査を実施することにしています。
県によりますと、学生は学校で感染した可能性が高いとみて、滋賀県を中心に調査を進めることにしています。
三重県では、感染拡大の予兆を察知して対策の強化などを行うためのモニタリング指標を示していますが、24日で直近5日間の「新規感染事例数」がその水準を超える4例となりました。
これを受けて三重県では、対策の強化を含めて対応を検討するということです。