「空気が足りない」と涙 四日市公害について意見交換

多くの人たちが喘息で苦しんだ四日市公害裁判について、原告勝訴の判決が出て48周年を迎えた24日、三重県四日市市内では公害についての学習会が開かれました。

四日市公害を風化させないようにと活動している市民団体、四日市再生「公害市民塾」が毎年、判決の時期に合わせて開いているもので、今年は当時、喘息になった児童も学んでいた旧三浜小学校を会場に行われました。

参加者は判決当時の映像を観賞した後、意見を交換しました。「コンビナートから出る煤煙の塊が落ちていて驚いた」「公害をどう継承していくかが本当に大事なこと」「喘息になった子どもが空気が足りないといって泣いていたことが絶対に忘れられない。私の苦しみです」など、それぞれの感想や意見を述べていました。

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