マンハッタン区のメトロポリタン美術館は15日、3月13日以来の休館を終了し、8月29日(金)から営業を再開すると発表した。同日付NBCニューヨークが伝えた。
関係者によると、同美術館は、頻繁な清掃などの安全手順を設け、訪問者数を収容人数の25%に制限して、木曜日から月曜日まで開館。訪問者にはマスクなどフェースカバーの装着や社会的距離を取ることが義務付けられる。
関連施設に関しては、アッパーマンハッタンにあるメッツ・クロイスターズ美術館は、開館時期が後日発表される予定。
ただし、16年に同美術館の一部となった、マディソンアベニューのメット・ブロイヤーは再開されない。これは、フリック・コレクションがある5アベニューのフリック邸宅の改修に伴い、同所の作品を一時的にメット・ブロイヤーに保管しているため。
150年の歴史を持つ同美術館の再開姿勢は、市民生活を通常に戻すための市や州当局の慎重さを示している。